川崎市 一時滞在施設マップ作成 災害時帰宅困難者に配布
川崎市は、災害時に帰宅が困難になった人に活用してもらうため、市内の主要6駅周辺の滞在施設を示した「一時滞在施設マップ」を作成した。通常時から各駅に保管し、大地震の発生などで施設が開設された場合、駅に滞留する帰宅困難者に配布するという。
マップが作成されたのは、▼川崎駅▼武蔵小杉駅▼武蔵溝ノ口・溝の口駅▼宮前平駅▼登戸駅▼新百合ヶ丘駅――の6駅。収容数1万2400人分にあたる21施設を一時滞在施設として位置づけた。川崎駅の場合、川崎市幸市民館・図書館と川崎市産業振興会館、川崎市教育文化会館、川崎日航ホテル、川崎地下街アゼリアの5施設で、民間施設も一時滞在施設として確保した。武蔵小杉駅の場合は、中原市民館・川崎市教育会館・川崎市生涯学習プラザ・市民ミュージアム・川崎市平和館の5カ所。
マップは簡略図で駅から施設までの距離やルートを示している。裏面には災害時に情報を得るための携帯サイトのアドレスやツイッターのアカウントなどを紹介している。
3万5千人分めざす
市総務局危機管理室によると、東日本大震災の発生時に市が提供した施設に約5千人の帰宅困難者が留まったという。市が発表した地震被害想定調査ではマグニチュード7・3クラスの川崎市直下型地震が発生した場合、市内で約3万5千人の帰宅困難者が発生すると試算している。
市の担当者は「3万5千人収容できるまで一時滞在施設を増やしていきたい。マップは1年毎に更新する方針」と話している。
|
|
|
|
|
|
4月19日
4月12日