寄稿 学校(普通教室)が足りない教育環境の充実を!!【7】 川崎市議会議員 松原しげふみ
学校の適正な規模や、配置、施設並びに機能を向上させ、設備の安全等をはかり、教育環境を充実させることは、そこに学ぶ児童・生徒だけでなく、市民の学びの場として、また地域の拠点として教育力を育み、地域に開かれた魅力ある学校となります。
平成24年度に教育委員会が行った施策の成果説明では、「『新川崎地区及び小杉駅周辺地区における小学校新設のあり方を検討した』『子母口小学校と東橘中学校の合築整備において実施計画を定めた』『校舎増築工事を行った』『校舎改築工事を行った』『児童・生徒の増加に対応するための通学区域の一部変更を行った』『児童・生徒の地域ごとの対応の検討を行った』以上の取り組みによって児童・生徒増加地域の全ての学校において必要な教室数を確保することができた(児童・生徒の増加に対応した教育環境整備の推進)」として施策が順調に推進しているとの公表が成されました。しかし一方で川崎市のどれだけの市民の皆様が川崎市の教育施策に満足しているのでしょうか。答えはあえて申し上げませんが、これまで本紙上でご報告申し上げた内容をご考察いただければ明らかであろうかと思います。教育委員会と市民の皆様の間には乖離した状況が伺えます。教育環境が保全されないのは大規模な住宅開発に伴い20代から40代の子育て世代を中心とした人口流入が続いているということもその一因ではありますが、市がその責任である「教育環境の充実」を怠ってきたことも見逃すわけにはいきません。市長・教育委員会は良好な教育環境を確保するために必要な施策を措置し、講じなければなりません。一例を上げますと、学校の施設が不足するおそれのある地域において住宅開発が行われようとしている時には、一定期間開発を抑制することをルール化することも考えられます。これには事業者の理解が求められますが、住宅開発が進む中、児童・生徒は仮設校舎での学校生活の不便を強いられているのです。
まちを取り巻く環境は日々変化を続けています。先見の目を持ち、時代の変化に即応できることが求められています。引き続き様々な提案や研究に取り組んでまいります。次の世代を担う子供たちのために。
松原しげふみ事務所
中原区新城5-2-3
TEL:044-751-8855
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3月29日
3月22日