振り込め詐欺 区内で3850万円の被害 中原署で注意呼びかけ
中原区内で4月1日、被害額3850万円の振り込め詐欺が発覚するなど、区内で振り込め詐欺の被害が増加傾向にある。区内で発生した振り込め詐欺の被害総額は、4月17日時点で5617万1512円に上り、昨年同時期の5倍以上となった。中原警察署は改めて注意を呼び掛けている。
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今年に入り、振り込め詐欺の件数は、3件から13件に増えた。そのうち、今回発生した3850万円がだましとられたケースは、中原署によると「過去2年間のデータでは最高額」という。その状況は、証券会社を名乗る犯人から電話があり、区内の実在する企業名を使い「中原区民だけしか買えない株がある」と持ちかけられた。被害者は一旦は断ったものの「株を買う権利のある名義だけでも貸してほしい」と迫られ受諾。すると後日株式発行会社を名乗る別の男から「他人名義で買うと不当取引になる」「多額のキャンセル料が必要」という電話があり、現金を数回に渡り手渡した。急に連絡が取れなくなったことを不審に感じた被害者が警察に相談したところ詐欺と発覚。同様の手口が、昨年末から今年にかけて頻発しているという。
代金の立て替えが詐欺のケースも
また、家族と名乗る犯人から「代金引換の荷物が届くから立て替えておいて」と電話が入り、代金を払いメール便を受け取ると中には何も書かれていない紙が入っていたというケースも増えているという。
中原署は「区内全体に不審電話がかかってきている。『私は大丈夫』という思いは捨て、落ち着いて対応してほしい。電話でのお金の要求は近所の人や警察に一度相談を」と呼びかけている。
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4月19日
4月12日