大田区でホシハジロの死体からA型インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、環境省は11月27日、市内の中原区、幸区、川崎区のそれぞれ一部を野鳥監視重点区域に指定した。12月1日現在、動物衛生研究所において養鶏産業に甚大な影響を及ぼすとされる高病原性かどうかの確定検査が行われている。
鳥インフルエンザは鳥類の感染症で、病原性やウイルスの型によって高致死性のある高病原性か臨床症状をほとんど示さない低病原性かに区別される。感染した鳥と濃密な接触などを除いて、通常は人に感染はしない。鳥同士については、感染した鳥の排泄物などを通して発症する可能性があり、大きな被害につながる場合がある。
川崎市健康福祉局によると、これまでに市内でA型インフルエンザウイルスの陽性が出た野鳥はいない。今回は大田区での発見を受けて、発生地から10Km圏内が4つの対応レベルのうち最も高い野鳥監視重点区域に指定された。
検査では高病原性か否かが調べられる。確定検査の結果、高病原性だった場合は、野鳥監視重点区域の期間が45日間延長され、環境省が野鳥緊急調査チームを派遣するなど、監視が強化される。低病原性だった場合は、重点区域が解除となる。
市では、種類のわからない野鳥の死体を発見した場合や、カラスやスズメなどでも、同じ場所で連続して死体を見つけた場合は、触らずに保健福祉センター衛生課に相談するよう呼びかけている。
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