市政報告 本市の子ども達の学力・学習状況等について 川崎市議会議員 松原しげふみ
本市の子ども達の学力・学習状況は、全国学力学習状況調査の国語、算数・数学を全国の調査結果と比較してみると「応用」に関する問題が「基礎」に関する問題より良好な結果となっています。質問紙調査では「自分には良いところがある」「難しいことでも失敗を恐れないで挑戦している」「ものごとを最後までやり遂げてうれしかったことがある」といった自尊意識に肯定的な回答が年々増加しており、学校生活では「学校に行くのが楽しいと思う」「先生はあなたの良い所を認めてくれていると思う」との質問にも良好な回答が見られます。
また、川崎市学習状況調査の、生活や学習についてのアンケート調査の結果では小学校5年生、中学校2年生ともに学習に対する好感度、理解度、有用感について平成17年度からの推移ではいずれも肯定的な回答が増えています。このような調査結果は子ども達の考える力や表現する力を育てる言語活動に重きをおいた指導、達成感や成就感など子ども達にとって学ぶ喜びや自己の成長が実感できる指導、子ども達一人ひとりを大切にしたきめ細やかな指導など、学力向上に向けた指導改善に取り組んだ成果と考えられます。
体力については小学校5年生、中学校2年生を対象とした「全国体力・運動能力・運動習慣等調査」で「運動部や地域のスポーツクラブ所属率」や「卒業後も自主的に運動する時間を持ちたい」との回答が全国平均を上回っており、将来においても継続的に運動を行っていきたいと考えている児童・生徒が多いことが伺えます。これは体育科、保健体育科の授業や運動部活動の充実を図っている成果と言えます。いじめ、不登校についてはいじめの未然防止、早期発見、早期対応の取り組みが進められています。不登校についても学校への復帰を支援する体制の充実が図られており、中学校における不登校生徒数は平成23年度以降は減少に転じております。
しかしこの度の川崎区の多摩川河川敷での中学1年生殺害事件は痛恨の極みであり、お亡くなりになった上村遼太さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
暴力行為についてはここ10年間の小中学校における1000人あたりの暴行行為の発生数は平成21年度の9・54件をピークに平成25年度は3・73件となっており、支援が必要な児童・生徒への教職員の情報共有を図る等の取り組みの成果であると考えられます。教職員については一般の公務員より一段高い模範意識、倫理観が求められています。教職員の不祥事防止の取り組みが一層求められています。今後も子ども達が生き生きと学習に向かい確かな学力を身に付けていくことができるよう、さらなる充実・改善に努めて参ります。
松原しげふみ事務所
中原区新城5-2-3
TEL:044-751-8855
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3月29日
3月22日