市政レポートNo.64 西加瀬の請願でワンルームマンション規制が前進 川崎市議会議員 おしもとよしじ
先日、私の母校である苅宿小学校学区の西加瀬で、荏原製作所清和寮跡地に建設計画が進むワンルームマンションを巡り、計画変更やワンルームマンションの規制を行う条例制定・要綱見直しを検討するよう求める請願が所属するまちづくり委員会にて審議されました。
ワンルームマンションについては、狭く偏った住宅供給により地域構成員を限定させることで、騒音やゴミ出しと言った入居者マナーや自治会活動など地域コミュニティの希薄化、災害時の対応等の問題が指摘されており、近隣住民の生活に重大な影響を及ぼすと懸念されています。数年前より東京都内の特別区部においては、ワンルームマンションの建設が増加したことから条例や指導要綱によって、一定の戸数以上のワンルームマンションに対しファミリータイプの併設を義務付けることや新たに課税対象にすることで、規制を強化しています。
申請件数は2年間で3倍に
審議の中で私は、このような特別区部で先行する規制条例の内容や規制強化に至る背景を引き合いに、ワンルームマンションの申請件数が、本市においても、平成24年:20件、平成25年:37件、昨年は59件と2年間でおよそ3倍となり、近年、増加傾向であることを質疑の中で明らかにし、現行ある『川崎市ワンルーム形式集合住宅等建築指導要綱』に対して見直しを求め、「本市の対応が、後手にまわった印象は拭えない」と厳しく追及致しました。また、各委員からも同様に厳しい意見が相次ぎ、局長から「年内を目処にこの要綱の見直しや条例による規制を検討する」との趣旨の答弁が示されるなど、この請願の審査によって一定の改善が図られることとなり、議会においてもその見直し内容を注視すべきとのことから継続審査となりました。
この西加瀬では、私が初当選直後の4年前、同じく荏原製作所男子寮跡地に建設されたマンションでも、地域住民から隣接道路の拡幅や日照権の確保などに対する請願が提出されています。私自身、幼少期から大変お世話になっている地域の皆様方が今回、同じように不安を募らすようなことが繰り返される現状に、「到底納得できない」と環境改善を願う想いを審議の中で代弁致しました。これからも地域密着の地元生まれ地元育ちの住民代表として、議会において発言を続けて参ります。
市議・押本吉司
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4月19日
4月12日