下小田中の安楽寺で1月16日、江戸時代中期に描かれた六道地獄絵について解説する「絵解き口上」が行われた。大道芸研究会会長の麻布十兵衛氏(本名:栢木興太郎)が解説を務め、所蔵されている11枚の掛け軸をもとに、地獄という世界やそこでの罰等を分かり易く説明した。
六道地獄絵は浄土教が広まった平安時代以降に道徳的な考えを広めるため多く制作されたもの。安楽寺では地獄の蓋が開く日とされている藪入りの1月16日と8月16日の年2回のみ公開している。当日は、絵に込められた意味を話しながら「亡者の善悪の見極めに使う浄玻璃の鏡は、防犯カメラのようなもの。皆さん今も撮影されていますよ」と、笑いを誘う場面も。
親子で参加した女子中学生は、「怖いより素直な心の大切さを感じた」と話し、「その気持ちを忘れないで」と、麻布氏は微笑んだ。
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