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中原区版 公開:2016年9月30日 エリアトップへ

法政二高理学部 「缶サット」国際大会へ 被災地観察衛星で高評価

教育

公開:2016年9月30日

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左から上山教諭、藤原さん、石渡さん、石井さん
左から上山教諭、藤原さん、石渡さん、石井さん

 法政大学第二高等学校理学部(顧問/上山勉教諭)が、空き缶サイズの模擬人工衛星を打ち上げて技術力等を競う「缶サット甲子園」で2度目の全国優勝を果たし、11月にフィリピンで行われる国際大会への切符を手にした。

 缶サット甲子園はJAXAなどの協力で2008年に始まり、同校は09年から参加。模擬人工衛星を上空へ打ち上げ、放出から落下までの技術力やアイデアを競うもので、機能や観測方法などが評価ポイントになる。14年には初めて全国優勝し、アメリカで行われた大学生の缶サット世界大会にゲストとして招かれた。今年はJAXAの働きかけで高校生の国際大会の開催が決まり、初の日本代表として世界一を目指す。

 今年同校が製作した缶サットのテーマは「被災地の情報収集」。災害時、被災した人や避難経路を探すために「カメラで素早く被災地の映像を取得する」ことを目指した。部員約20人で構想を繰り返し、3人が代表としてエントリーした。

 同校の缶サットは打ち上げ後パラシュートが開き、落下中に下方の映像を撮影するもの。本体の製作を担った藤原駿斗さん(3年)は「衝撃に強い構造と軽量化を目指した。悪天候にも対応できるよう外装も付けた」と工夫を重ねた。また、パラシュート部分には「パラフォイル」と呼ばれる四角い形状を採用。担当した石井亮太さん(3年)は「製作の難しい形状で苦労したが、落下の軌道をコントロールしやすく、目的地点をとらえられるようになった」と話す。全国大会ではこうした課題実現に対する探究力、それをかたちにする技術力が高い評価を受けた。

 現在は国際大会に向けて機体のさらなる小型化や英語での発表準備を進めている。部長の石渡章文さん(3年)は「ひとつひとつ考え抜いたものを世界に伝えていけたら」と意気込む。上山教諭は「全体を巻き込むチーム。皆の想いを胸に頑張ってほしい」と話した。

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