神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2016年11月25日 エリアトップへ

小杉「ビル風」 最大瞬間風速19.2m/s計測も 27日、研究チームが経過報告会

社会

公開:2016年11月25日

  • LINE
  • hatena
風速計(左)で計測する調査員(右)
風速計(左)で計測する調査員(右)

 武蔵小杉地区の「ビル風」を研究しているプロジェクトチームが、調査を始めてから約2年経過することを受け、11月27日(日)に総合自治会館で「経過報告会」を開催する。調査では、最大瞬間風速19・2m/sを計測することもあった。

 小杉周辺ではこれまで、樹木が倒れたり、転倒によりケガ人が出たりと、ビル風の影響と思われる被害が発生している。そのため、ビル建設当初の風環境評価と生活実感に乖離がないかなどの分析や、街を流れる風への認識を共有することなどを目的に、2年前に研究チームを発足。メンバーは、東京工芸大学の義江龍一郎さん、大妻女子大学の白澤多一さん、(株)風環境リサーチ代表の藤井邦雄さんら風を研究する専門家だ。

 この調査には、約30人の区民もボランティアで参加。自由な時間にポケット型風速計を用い、日付・時刻・最大瞬間風速・平均風速・風に対する感想の5項目を記録。その中には、気象庁が転倒の危険や看板が外れるなど「強い風」に値する最大瞬間風速19・2m/sを計測するものもあった=表参照。こうした全てのデータを集計し風環境マップを作成、区民も閲覧できるようホームページ(www.kaze-map.org)でも公開している。

「傾向が見えてきた」風洞実験の報告も

 11月27日(日)の報告会ではこれまでの調査結果や、小杉地区の模型で風の吹き方などを予測する風洞実験の結果なども報告する予定。義江さんは「2年間の調査で生活実感があるデータが揃い、小杉の風の傾向が見えてきた。日々の生活や街づくりに役立ててもらえれば」と話す。報告は午後2時から、定員先着50人で要事前予約。希望者は氏名・年齢を記入しメール(master@kaze-map.org)へ。

 研究チームでは、調査を継続していくにあたり、新たな調査協力者も募集している。「調査していることを知らない人も多いと思う。風に関心ある人にぜひご協力いただきたい」と同チーム。ポケット型風速計の貸出は無料だが、iPhone専用取付のためユーザー対象。申込・詳細は前出のメールアドレスへ。

中原区版のトップニュース最新6

住宅地・商業地とも上昇

公示地価中原区

住宅地・商業地とも上昇

住宅価格は県内トップ

4月26日

飛鳥時代の倉庫復元

橘樹官衙遺跡群

飛鳥時代の倉庫復元

来月 歴史公園オープン

4月26日

使いやすく大幅増補

市おくやみガイドブック

使いやすく大幅増補

手続きの煩雑さ解消に

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月19日

アート体験 視覚障害者に

岡本太郎美術館

アート体験 視覚障害者に

CF初挑戦、支援呼び掛け

4月15日

5年ぶり重要郷土資料に

江戸時代後期「富士信仰」

5年ぶり重要郷土資料に

市ノ坪の民家で所蔵

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook