先日、小杉駅周辺地区新設小学校の通学区域等を検討する会議が関係PTAや町会代表者出席のもと開催されました。私も議会の中で問題提起を行って来た経緯があり、議員で唯一その様子を傍聴した所です。会議の中では、たたき台として通学区域の候補が4案示された他、学校名の決定に関する考え方や募集・決定までの方法等が説明されました。後段の”校名”については、「建築場所の地名を基に、周辺の歴史的な背景等を考慮すること」や「市内に学校名が既に存在・類似する」及び「他地域と誤解されやすいもの」に留意する必要があります。その校名募集の詳細については、以下の通りです。
12月27日までの間、区内在住・在学・在勤の方を対象に1人1応募を限度として、はがき等任意の様式またはホームページに掲載されている応募用紙に必要事項を記載の上、郵送、FAX、メール、教育委員会担当課へ持参のいずれかの方法で応募。記載内容は【1】校名案(ふりがな記載)、【2】校名の理由、【3】氏名、【4】在住・在学・在勤のいずれかを記入。応募・問合せ先は、〒210―0004川崎区宮本町6番地「川崎市教育委員会教育環境整備推進室」(電話番号:200―3319、FAX:200―3679、メール:88seibi@city.kawasaki.jp)。応募された校名の中から年明けに開催される検討会議での意見を聞いた上で、年度内に教育委員会で決定する予定です。
新設小学校の規模も考慮した議論を
たたき台の4案をはじめ教育委員会の示した資料やその進行は、”数ありき”の議論が先行している印象を受けました。出席委員からも同様の指摘があった所です。そもそもこの新設小学校の規模を鑑みると、文部科学省の小学校設置基準において、児童721名以上の場合、運動場の面積は7200平方メートルとされている所、本校では、約3047平方メートル、体育館屋上に設置予定の運動スペース788平方メートルを足してもおよそ半分程度。学校敷地面積も本市の整備基準1万3500平方メートルに対し、歩道上空地を除く実質的に学校敷地として使用可能な面積は、約8800平方メートルと7割弱しかありません。学区についても町会・子ども会など地域活動の状況を考慮するのは当然のこと、学校用地を33年間の定期借地で準備することから将来的にも学区変更を余儀なくされる事情も汲んだ議論が必要と考えます。
学区検討に関係する小学校については、保護者会などを通じ情報提供を行う所もあると伺っています。この機会に、校名と合わせご意見ご要望をお寄せ頂けましたら幸いです。