神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2017年2月10日 エリアトップへ

「神奈川フィルハーモニー管弦楽団」のソロ・コンサートマスターを15年務める 石田 泰尚(やすなお)さん 多摩区出身 43歳

公開:2017年2月10日

  • X
  • LINE
  • hatena

己を試し、駆け上がる

 ○…80人規模の奏者が集う、オーケストラのかじ取り役「ソロ・コンサートマスター」を神奈川フィルで担い、今春で丸16年。「神奈川県唯一のプロのオケ。これだけの人数が一つの音楽をやるってすごいこと。客席から見て、聴いてみてほしい」。世代を問わず多くの人を、心から楽しませたい。そう願い、弾き続ける。

 ○…登戸で生まれ、3歳でバイオリンを始めた。野球やサッカーが好きだった少年は、小5でジュニアオーケストラに入団。心が揺れたのは、府中市の高校に通っていた3年秋。進路の候補だった付属大学の校舎を見学した。「何か違う」。そう直感し、音大を目指して猛勉強を開始。小6まで師事した、国立音楽大学出身の恩師の勧めで同大へ。女子学生が大半の音大で存在感を示し、自分はすごいと勘違いした時期があった。「現状に満足するな」。目を覚まさせてくれたのが、4年のとき教授に言われた一言だ。絶対、プロになる――。

 〇…その後、プロオーケストラから出演依頼が舞い込んだ。エキストラは後ろで弾くのが一般的だが、用意された場所はコンサートマスターの横。「(コンマスになれる)チャンスだと思った」。大舞台で緊張もなく、いい感触をつかんだ。大学を首席で卒業後、神奈フィルの常任指揮者の目に留まり、コンマスとして2000年夏にゲスト出演。翌年、その座に就いた。以降、ソロにアンサンブルと音楽の幅を広げ、今では多いときでひと月の半分が公演で埋まるほど。「このスケジュールでどこまでやれるか。自分を試してる」。特徴的な髪型や服装も、己に課すプレッシャーの一つだ。

 〇…観衆を惹きつける長渕剛さんは、中学時代からの憧れ。3年前に結成した、メンバーも分野も固定しない男性弦楽奏者の集団「石田組」が活動の軸だ。「堅苦しくなく聴きやすい音楽がいい。クラシックに限らず、気持ちよく聴いてもらえたら」。先頭に立ち、魂の音楽を全国に広めていく。

中原区版の人物風土記最新6

小林 規一郎さん

「100Kmウォーク」のイベントを企画した、ブレーメン通り商店街青年部長

小林 規一郎さん

木月在住 48歳

3月22日

本田 志帆さん

全日本学生フルコンタクト空手道選手権に優勝した

本田 志帆さん

幸区在住 20歳

3月15日

太田 隼矢さん

美男コンテスト「ミスター・ジャパン2023」でグランプリを受賞した

太田 隼矢さん

宮前区出身 26歳

3月8日

家田 昌利さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第二次派遣で大隊長を務めた

家田 昌利さん

相模原市在住 59歳

3月1日

福田 知也さん

デビュー21年目にして川崎競輪「桜花賞・海老澤清杯」の決勝に出場した

福田 知也さん

川崎区在住 41歳

2月23日

瀬川 祐輔さん

川崎フロンターレでミッドフィルダーを務める

瀬川 祐輔さん

横浜市在住 30歳

2月16日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月22日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

  • 3月8日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook