等々力交差点そばの多摩川土手に桜を植樹し、維持管理に努めてきた市民団体「多摩川さくらの会」は4月1日(土)の桜まつりを最後に活動を終える。「新しい世代が新しい発想で、さらなる取組みに発展することを期待したい」と関係者は話す。
戦前に多摩川沿いを彩った桜並木の復活をめざし、1999年に発足した同会。以降、募金活動を行うなど、00年には河津桜、大島桜、紅華など12種類45本の桜の木を等々力土手に植樹した。08年には、さらに20本を追加で植樹。この桜並木は市民の憩いの場となっている。
しかし、一方で高齢化などによる会員の減少なども課題に。今年の桜の時期を一区切りにして、「次世代に活動を委ねたい」と17年間の活動に幕を下ろすことを決めた。同会の解散後は、同会から派生した多摩川とどろき土手のさくらを愛する会に維持管理などは引き継ぐという。
同会は「21世紀に多摩川を桜でつなぎたい」という思いで、さらなる桜並木の延長をめざし活動。ピーク時には100人以上の会員が在籍していた。近年では、多摩川土手の再整備において、桜が植樹されることが増え、多摩川沿いに桜が増えることを喜んでいるという。
同会では、「2000年の2月にみぞれの降る中を中原小の児童や市民と一緒に植えた桜の苗木。それが17年経った今、見事に成長し、川崎市の桜の名所となり感無量です」と話す。
桜並木の観賞、名札の設置など
イベントは午前10時から11時まで。雨天決行、参加自由。当日は参加者で土手に植えられた桜を観賞するほか、桜の名札を設置・披露する。先着100人には記念品の紅白まんじゅうのプレゼントもある。同会では「私たちの活動に長い間ご支援、ご協力いただきまして本当にありがとうございました。これからも現存する等々力の桜並木を皆さんに愛でて頂き、大切にしてもらいたい」と話す。
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