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中原区版 公開:2017年6月23日 エリアトップへ

世界でハンセン病の患者などを撮り続けるフォトグラファーの 富永 夏子さん 丸子通在住 48歳

公開:2017年6月23日

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焦点は笑顔や日常に

 ○…感染すると皮膚に変化が起こり、体の一部が変形することもあるハンセン病。世界ではハンセン病というだけで、まだまだ差別を受けたり、隔離されるなど患者が社会的に虐げられている。かつては日本でも、差別や隔離があったが、国が政策を謝罪し、今では逆に支援をするまでになった。ハンセン病は薬で完治し、ほとんど発病しない病。写真家として「一人でも多くの人にハンセン病を知ってもらい、差別や偏見について考えてほしい」と話す。

 ○…日本財団がフォトグラファーを募集していることを知り就職したのが、ハンセン病を知るきっかけ。カメラを持って初めて撮影に行った時、自分が嫌になった。患者の体が変形しているのを見て心の中で拒否反応が出てしまったからだ。「私も差別するんだなと思った」。しかし、写真を撮り続け、ハンセン病を知っていくうちに見え方は変わった。「みなさんと関わっていくうちに、同じ人間だとわかった。今では泊まりで遊びにいけるくらい。私の財産です」と笑う。

 ○…大学を卒業し2年間写真学校に通い、その時にカメラの基礎を学んだ。カメラの技術を生かしてテレビ局に就職するも、スポーツ記者に抜擢され6年間はスポーツの現場を飛び回った。友人の結婚式で撮影を頼まれることが多かったことから、式場のカメラマンの仕事に就いたこともある。趣味はサボテン、編み物、フットサルなど多岐にわたる。多彩な趣味からアクティブさが伝わってくる。

 ○…「撮られた人が嫌な気持ちにならないように、愛を持って撮る」と心がけている。患者の障がいに焦点を当てるのではなく、「笑顔や日常など、人や人生が伝わるように撮りたい」と話す。だから、「再会した人が写真を大事に持っていてくれると嬉しい」とにっこり。「ハンセン病を知り、同じような差別が繰り返されないこと願う。これからも写真を通して、そのお手伝いをしていきたいです」



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