中原区版 掲載号:2017年7月14日号
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多摩川エコミュージアム「母なる川」魅力伝え15年市民発の流域まちづくり

社会

同NPOが管理運営するせせらぎ館。地域の小学生も清掃などに協力
同NPOが管理運営するせせらぎ館。地域の小学生も清掃などに協力
 二ヶ領せせらぎ館(多摩区宿河原)の管理運営を行い、川崎の母なる川・多摩川の自然や歴史、文化を伝えている「多摩川エコミュージアム」が今年7月に法人設立から15年を迎えた。代表理事に就任した松井隆一さん(74)に今後の展望などを聞いた。

 かつて「あばれ川」とも呼ばれた多摩川。1974年には台風による洪水で19軒の民家が流される大災害も発生。治水安全のため造られた二ヶ領宿河原堰が完成したのは99年のことだ。

 片や多摩川を愛する市民が行政と協働で「多摩川エコミュージアム構想」を97年に策定。「多摩川の流域をそのまま博物館に」と活動を進め、多摩川を所管する京浜河川事務所に「市民の活動拠点をつくってほしい」と要望。二ヶ領宿河原堰の管理所の一角に「二ヶ領せせらぎ館」が設置された。02年にNPO法人格を取得、NPO法人多摩川エコミュージアムが誕生した。

 法人設立から15年。今年7月に松井隆一さんが代表理事に就任した。宮前区まちづくり協議会、平瀬川流域まちづくり協議会でも活動する松井さんは「多摩川は市民にとってかけがえのない資産。子どもたちの故郷として多摩川を後世に残していきたい。水と緑を守りながら、多摩川流域の文化度もあげたい」と語る。

 同法人は市民団体と環境啓発や水遊びの場を提供する活動等を展開。8月には10回目となる「エコカップいかだ下り」を開催する。管理運営する二ヶ領せせらぎ館では、多摩川に生息する生物等を展示。学校の環境学習にも協力し年間1千人以上の小学生に多摩川の歴史や文化を伝えている。

 一方で、行政からの補助金が減り、資金調達に課題も。松井さんは「企業や商店街から協力を得られる新しい仕組みづくりにも着手したい」と意欲をみせる。

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