障がい者サッカー 地元チーム 東日本制す 市内拠点の『エスペランサ』 サッカー教室も開催
市内に拠点を置く軽度肢体障がい者らのサッカーチーム『Esperanza(エスペランサ)』が先月23日、脳性まひ者7人制サッカー親善交流大会の東日本大会で優勝した。同チームは障がいを持つ人たちを対象にしたサッカー教室も開催している。
脳性まひ者7人制サッカー(CPサッカー)は、脳の障がいで身体に麻痺のある人が対象。試合時間が短いことやフィールドが狭いことを除けば通常のサッカーと同様に行う。パラリンピックの種目にもなっており、昨年12月に中国・広州で行われたアジア・パラリンピックには同チームから6人が日本代表に選ばれ、銅メダルを獲得した。
今回の東日本大会は接戦の連続だったが、代表選手を中心に粘り強い守りを見せ全勝で優勝を収めた。
「楽しくサッカーを」
強豪のエスペランサだが、大切にしているのは「サッカーを楽しむ」こと。勝利はもちろんだが、女子メンバー含めて全員が出場できることを重視している。
チームは02年に自身も障がいを持つ代表の神幸雄さんが設立。人数が増えず苦労した時期もあったが活動を続け、07年にはジュニアチームを発足。現在はメンバーもジュニアを含めて約50人に増え、東京都や千葉県から通う人もいるという。
練習は週1〜2回(ジュニアは月2回ほど)。区内の川崎市リハビリテーション福祉センターや港北区の横浜ラポールで汗を流している。仕事の都合等で全員が揃うことは少ないが、先月30日に行われた練習には13人が参加。若いメンバー中心に考えた練習を約2時間行った。神代表は「楽しくやって勝つのが理想。人数をもっと増やして女子チームも作りたい」と話す。
笑顔でボールと触れ合う
また、同様の理由で手足が不自由になった人にもサッカーを楽しんでほしいと、独立行政法人福祉医療機構の助成を得て、昨年10月から全国でも異例の障がい者向けサッカー教室を開催している。先月の教室では小学生から大人まで50人近くが参加。特に子どもの参加が多く、笑顔でボールと触れ合う場面が多く見られた。神一世子マネージャーは「障がいを持つと運動しない人が多い。動きたい気持ちがあれば子どものうちからやってほしい」と呼びかける。
サッカー教室は2月6日(日)、20日(日)、3月13日(日)に横浜市神奈川区のCOSTA横浜で開催予定。問い合わせはサッカー教室事務局(【携帯電話】090・2207・7959、espe_info@yahoo.co.jp)。HPはhttp://esperanza.flairlife.net/
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4月12日