今春に予定されていたJR武蔵小杉駅の南武線と横須賀線ホームをつなぐ新連絡通路の完成が、東日本大震災の影響で延期となった。使用する機材を製造する工場が被災したことが原因。
横須賀線武蔵小杉駅の乗降客数は乗り換えを含め1日約7万人という。昨年3月の開業以来、暫定の連絡通路(約400m)を使用しているが、狭いところでは幅員が約3mしかないことから、混雑時などの対策として、30分以内であれば改札を一度出ても乗り換えが可能になる措置をとっている。
この状況から利便性の向上が望まれており、新連絡通路の完成には期待の声も多かった。
今回の延期は機材を製造していた工場が茨城県にあり、機材が津波で流されてしまったことが原因。これにより仕上げの段階が迫っていた工事を中断せざるを得なくなったという。
新連絡通路にはエレベーターとエスカレーターがそれぞれ2基、動く歩道が3基設置される予定となっている。そのうち動く歩道2基はほぼ完成している状態だが、エレベーターとエスカレーター、横須賀線側の動く歩動は未完成の状態だだという。
新連絡通路が完成すると現在の距離から約100m短縮され、約8分かかっていた乗り換え時間も短くなる。高齢者や障がい者のためのバリアフリー設備も充実する。
今月中旬ごろには機材調達の目途が立つ予定というが、工事再開時期は現時点では未定とのこと。
週に3日ほど連絡通路を利用するという会社員の男性は「延期は残念だが震災の影響なら仕方ない。動く歩道ができればお年寄りも移動しやすくなるので、なるべく早く完成してほしい」と話した。
中原区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|