町工場でものづくり体験 児童ら 職人の技術に触れる
子どもたちにものづくりの魅力を知ってもらおうと中原区子ども支援ネットワークが主催した「夏休みものづくり体験会」が先月30日、等々力工業会展示室で開催された。区内の親子30組が、川崎を代表するものづくり企業が集まる等々力工業会の職人と廃材アートを通して触れ合いを楽しんだ。
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ものづくり体験会は、小学生以上の子ども支援活動を行っている子ども会、ボーイスカウト、ガールスカウト、民生・児童委員協議会など23団体で構成される区子ども支援ネットワークが、ものづくりの匠集団と言われる「川崎市等々力工業会」と廃材アートを手がける「(社)かながわデザイン機構」と協力して行われた。
当日子どもたちは、工場から出た金属などの廃材を使って、ロボットやアクセサリー、貼り絵などを作る「メタルパッチワーク」に挑戦した。「いろいろな形のものがあり、組み合わせとか大変だったけど作りたいものが出きて楽しかった」と子どもたち。イメージが沸かず悪戦苦闘する子らもいたが、職人やデザイナーにアドバイスを受け、全員作品を完成させることが出来た。「子どもたちとの触れ合いは自分の孫と一緒に工作をしているような感じで楽しかった。職人皆生き生きとしていた」と等々力工業会佐藤千助会長。同ネットワークでは「町工場がどんなところなのかを学び、ものをつくる楽しさを感じてほしかった」と話す。
メタルパッチワークに期待集まる
今回子どもたちが挑戦した「メタルパッチワーク」は産業としても期待が集まっている。
かながわデザイン機構では、約2年前からメタルパッチワークを今後のビジネスを拓くデザインとして、川崎国際環境技術展などに出店。ワークショップや手作り教室、ホビー・クラフトの教材、インテリア素材など本格的な商品化に向け取り組んでいる。
かながわデザイン機構の大藤恭一副理事長は「リサイクル品を使ったメタルパッチワークは無限の可能性があり、子どもたちの創造性も豊かに膨らむ。今後は、工業会ブランドとして新たな産業になるのではないか」と話した。
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