神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2011年8月26日 エリアトップへ

平間公園 県内最高の放射線量 腐葉土の集積で蓄積か

公開:2011年8月26日

  • LINE
  • hatena
プールは19日から中止
プールは19日から中止

 川崎市は18日、区内平間公園内にある児童プール脇の腐葉土集積所で文科省が定める安全基準値を超える放射線量0・90マイクロシーベルトを確認。また、放射線物質「放射性セシウム」を腐葉土1キログラムあたり1万2400ベクレル検出した。

 高い放射線量を計測した腐葉土集積所は、同公園児童プールの更衣室などがある管理棟のすぐ脇。

 同場所を自主測定していた市民団体「ピース・アンド・スマイル・プロジェクト・カワサキ」の連絡を受け、市が腐葉土や大気を測定したところ発覚した。

 今回の測定では地上5cmの場所で文科省が「健康に心配ない安心できる数値」として定める基準値(1時間当たり0・19マイクロシーベルト以下)を超える0・90マイクロシーベルトを計測。腐葉土からは、環境省が埋め立て処分可能な基準値として定める8000ベクレルを超える1キログラム当たり1万2400ベクレルの放射性セシウムを検出した。県内で計測された大気中の放射線量としては最高だと県危機管理対策課はいう。

 市では今月19日からプールの利用を中止。今後は飛散防止を図るとともに、専門家と協力し撤去作業等を行う予定という。「出来るだけ早く移して人に触れないようにしたい」と公園管理課は話す。

 今回、最初に計測した市民グループ「ピース・アンド・スマイル・プロジェクト・カワサキ」代表の須藤有紀さんは、「近くには小学校があり、子どもにも身近な場所。早急な対応をしてほしい」と求める。

 川崎市では先月、市内447ヵ所で放射線量の測定を行い、いずれの場所も0・19シーベルトを下回る結果だった。しかし今回の放射線量とセシウム検出は、公園の落葉などが集められていた腐葉土の集積所であり、市では「放射線は薄く広がっている状況。それが1箇所に集まったことにより高い数値が出たのではないか」と推測している。

 尚、このような腐葉土集積所は市内に約100ヵ所あるとされ、市では随時調査を行なっていくという。
 

中原区版のトップニュース最新6

住宅地・商業地とも上昇

公示地価中原区

住宅地・商業地とも上昇

住宅価格は県内トップ

4月26日

飛鳥時代の倉庫復元

橘樹官衙遺跡群

飛鳥時代の倉庫復元

来月 歴史公園オープン

4月26日

使いやすく大幅増補

市おくやみガイドブック

使いやすく大幅増補

手続きの煩雑さ解消に

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月19日

アート体験 視覚障害者に

岡本太郎美術館

アート体験 視覚障害者に

CF初挑戦、支援呼び掛け

4月15日

5年ぶり重要郷土資料に

江戸時代後期「富士信仰」

5年ぶり重要郷土資料に

市ノ坪の民家で所蔵

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook