日本医科大学武蔵小杉病院(黒川顯院長)ではNICU(新生児集中治療室)とGCU(回復治療室)を増床し、10月から「周産期・小児医療センター」として運用を始める。診療体制を充実させ、地域の周産期・小児医療に貢献していく考え。
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同病院では周産期小児医療への取り組みを昨年から開始。早産などによる低体重児や先天性の病気を持つ新生児を受け入れ、24時間体制で適切な医療を速やかに行うことを目指してきた。
この体制をさらに充実させるため、このほど神奈川県と川崎市の補助を受けNICUとGCUを増床、医療スタッフの増強と医療機器も整備した。NICUは3床から6床、GCUも6床から12床と2倍になり、今月20日ごろから運用予定。小児一般病床(20床)も整備し、周産期・小児医療センターとして10月下旬より機能させるという。
市では周産期医療ネットワークを強化し、総合周産期母子医療センターの聖マリアンナ医科大学病院、地域周産期母子医療センターの市立川崎病院と同病院を軸に、安心・安全な出産確保の体制づくりを進める。
増床により市内のNICUは24床となる。市地域保健医療計画において、NICUは出産人口1000人あたり2床必要としており、12年度までに30床の整備を目標としている。
今月11日には内覧会が開催され関係者ら約80人が来場。三浦淳副市長も視察に訪れ、「発展する中原区の中心に安心の拠点ができて嬉しく思う。若い人も多いが、安心してお子さんを産めるのでは」と話した。
※総合周産期母子医療センターは、母体、胎児集中治療管理室を含む産科病院棟及びNICUを備えた医療機関で、常時、母体・新生児搬送受入体制を有し、高度な新生児医療などを担う。地域周産期母子医療センターは産科・小児科などを備え、周産期に係る比較的高度な医療行為を常時行う医療機関。
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