新春インタビュー 区制40周年 更なる活気を 小野寺区長、新年の抱負語る
新年にあたり、本紙では小野寺京子中原区長にインタビューを行った。区長は、昨年の事業成果を踏まえ、区制40周年となる今年の取組みなどについて、その思いを語った。(聞き手/本紙・中原区編集室 有賀友彦)
――昨年を振り返り、中原区はどんな一年でしたか。
「まず真っ先に思い浮かぶのは東日本大震災です。発生直後、関係者で協議した結果、とどろきアリーナを被災者の避難所とする指示を受けました。急な決断にも関わらず、館長や区役所職員ら関係者の対応は素早く、既にアリーナの利用申込をされていた区民の皆さんのご協力もあって、被災者の方への支援がスムーズにできたことに感謝します。また、炊き出しや物資の支援、地域交流などのボランティアの輪が広がり、福祉関係に携わる方々だけでなく、多くの区民の温かさに改めて感動しました。なお、アリーナでの受入れは昨年7月をもって終了しましたが、それ以降も中原区役所5階に〈避難者支援総合相談窓口〉を設け、市内に避難されている方に少しでも心安らぐ生活を送って頂くよう、今も対応し続けています」
――重点を置いて取り組んだ施策とその成果はどうでしたか。
「昨年は、川崎市が掲げる〈川崎再生フロンティアプラン第3期実行計画〉の1年目でした。
「福祉・子育て」の充実も
区として充分な成果が出せたと思います。中でも、前年度からの継続である〈大型集合住宅住民組織支援事業〉では、マンション居住者の皆さんとともにイベントを実施し、コミュニティづくりのお手伝いができました。こうした動きは、各マンションにも広がりを見せ、非常に手応えを感じています。また、東京交響楽団によるミニコンサートは高齢者と若い世代の橋渡しにもなり、防災に関するフォーラム等も、今後、地域防災力の強化に繋がっていくはずです。
次に〈環境まちづくり支援事業〉ですが、今回区内5つの地区の小学校と連携し、子どもたち・企業・市民団体・PTAなどの参加のもと、“環境ミーティング”を開催しました。大変な盛り上がりが見られ節電対策にも大いに効果がありました。
もう一つ大きな成果は、川崎フロンターレと開催した〈親子サッカードリーム教室〉です。予想を超える応募があり、憧れのピッチでのサッカー教室や選手との交流会など大盛況でした。今年も第2弾を検討中です。また、川崎市は5年前にアメフットのW杯が開催された地です。今年はアメフットの強豪チームが活躍する中原区から、その魅力をより一層伝えていきたいと思います。さらに、区と連携して地域と密着したスポーツチームを応援し、スポーツの街・中原区としても盛り上げていきたいと思います」
――最後に今年の抱負をお聞かせ下さい
「今年は何といっても区制40周年。その節目に相応しいイベントを数多く準備しております。これらを成功させ、区民の皆さんに大いに楽しんでもらえればと思っております。今は秘密のビッグイベントも計画中なので、ぜひご期待下さい。また、昔の中原区の街の姿を記録するため、記念写真集の制作が進められています。生まれ変わりつつある中原区だからこそ、古き良き面影を後世に残していくことも大切な役割だと感じています。
いずれにしても中原区は、人口も増え続け活気があり、歴史ある街として大きな可能性を秘めています。区としても2年目の”実行計画”を着実に推進し、福祉や子育てサービスの充実を図り、皆さんが”住み続けたい”と思う活気溢れる街を築いていきたいと思います」
|
|
|
|
|
|
4月19日
4月12日