缶サット(人工衛星)甲子園 法政二高物理部 全国へ 40人の知恵結集で挑む
法政二高物理部(顧問/上山勉教諭)が、空き缶サイズの模擬人工衛星を打上げ、その技術力などを競う『缶サット甲子園』で関東予選を突破した。本日3日から3日間、和歌山県で行われる全国大会で頂点を目指す。
「缶サット甲子園」は、JAXAなどがバックアップし2008年にスタート。空き缶サイズの模擬人工衛星を上空へ打ち上げ、放出から落下するまでの技術力やアイデアなどを競うイベントだ。評価ポイントは人工衛星に盛り込む機能や何をどう観測するかなど。その目的や課題など全てを学生自身に委ねることで、科学に興味を持つ人材の育成などを目的としている。
法政二高は09年の第2回大会から参加。翌年の第3回大会では全国で準優勝も果たしている。今年も7月24日に茨城県で開催された関東大会を突破し、4年連続の全国出場を決めた。
法政二高の缶サットの特徴は、一度の打上げで、その高度や落下距離、気圧や温度、速度や傾度などを解析できる点。またGPS機能を搭載していることで、位置や軌道なども地上のパソコンで瞬時に把握できる。その技術力とアイデアにJAXAの職員からも高い評価を得たという。部長の田村和大さん(3年)は「先輩から受け継がれた技術を、部員約40人の知恵で集約した。全国でも部員一丸でベストを尽くす」と意気込む。優勝すれば米国ネバダ州での世界大会への出場権が与えられる。
地域連携もテーマに
今回、法政二高物理部は地域との関わりもテーマに掲げ、中原区役所と法政通り・ブレーメン通りの両商店街の協力を得て、それぞれのステッカーを缶サットに貼って打ち上げる。27日には部員9人が板橋洋一中原区長を訪問し激励を受けた=写真。上山教諭は「地域との繋がりを大切に、力を結集し優勝を果たしたい」と話した。
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4月19日
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