神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2013年3月22日 エリアトップへ

神奈川科学技術アカデミー(高津区)の講演会で講師を務めた元宇宙飛行士 山崎 直子さん 県内在住 42歳

公開:2013年3月22日

  • LINE
  • hatena

追い続ける、宇宙への夢

 ○…「宇宙での生活は、無重力状態そのものが面白い。宇宙船から見る地球は、とても美しくて見飽きることがありませんでした」。2月28日、神奈川科学技術アカデミー(高津区)主催の講演会で、宇宙開発と今後のものづくりについて講話。10日間を過ごした国際宇宙ステーション(ISS)での生活など、次々語られる「宇宙体験談」が多くの聴衆を魅了した。

 ○…2010年4月からISSに滞在し、ロボットアームでの物資補給など重要任務に従事した。船内の公用語は英語だが、先に搭乗していた野口聡一さんとは「『おはようございます』などと、日本語も使えて嬉しかった」と笑顔で語る。秒速約8キロ(時速約2万8000キロ)で飛行するISS。90分で地球を1周し「日に16回、日の出と日の入りが見られました」。大量の物資管理には手を焼いたが、乗組員との会食や、休日にチェスやインターネット中継に興じる仲間との交流など、楽しみが尽きない宇宙生活だった。

 ○…千葉県松戸市生まれ。学校の先生になるのを夢見る少女だった。地元のプラネタリウムで見た星空や、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」に胸を打たれ、次第に壮大な宇宙へと心引かれていった。「最初は宇宙船を造ってみたいと思っていた」という。東京大学などを経て、現在の宇宙航空研究開発機構(JAXA)に勤務。2度にわたる受験で宇宙飛行士候補者に選抜され、11年がかりで憧れ続けた宇宙に飛び立った。11年にJAXAを退職後、昨年7月、内閣府の宇宙政策委員に就任。現在は宇宙の専門家として、宇宙開発の重要事項の調査、審議などに携わる。

 ○…JAXAの研究所が相模原市にあるなど「神奈川県はなじみ深い場所です」。いつか「家族と宇宙旅行に行きたい」と笑顔を見せる元宇宙飛行士の夢は「月で寺子屋を開くこと」。学校の先生に憧れた少女時代の夢を、月面で果たす日を心に描いている。
 

中原区版の人物風土記最新6

中山 寛隆さん

川崎市制100周年記念で演奏する合唱団に携わる、川崎市合唱連盟の事務局長

中山 寛隆さん

高津区在住 36歳

4月19日

佐藤 智宏さん

第58代目の中原警察署長に、3月19日付で就任した

佐藤 智宏さん

区内在住 56歳

4月12日

トニー クルーズさん

火災予防ポスターをデザインして中原消防署から感謝状を贈呈された

トニー クルーズさん

新丸子東在住 53歳

4月5日

佐藤 翠(みどり)さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」で居場所事業を担う

佐藤 翠(みどり)さん

高津区在勤 32歳

3月29日

小林 規一郎さん

「100Kmウォーク」のイベントを企画した、ブレーメン通り商店街青年部長

小林 規一郎さん

木月在住 48歳

3月22日

本田 志帆さん

全日本学生フルコンタクト空手道選手権に優勝した

本田 志帆さん

幸区在住 20歳

3月15日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月22日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook