中原図書館 新機能備えリニューアル 「読書のまち川崎」の拠点に
市立中原図書館(田辺浩嗣館長)が4月2日にリニューアルオープンした。市内最大の広さと蔵書可能数を備える他、市立図書館を統括するなどの役割も担う。
新中原図書館は、東横線武蔵小杉駅に隣接した武蔵小杉東急スクエアが入る高層ビルの5・6階に開館した。延床面積は4496・92平方メートルで、旧中原図書館の2418・82平方メートルと比べ2倍近く拡大。また収蔵可能数は33万冊から45万冊、閲覧席は143席から201席、インターネット席は2席から14席に増えた。
新たな機能としては、ICタグの導入とインターネット予約システムの拡充。現在収蔵している約34万冊全てにICタグを埋入し、無人カウンターに本を置くだけで貸出手続きができる「自動貸出機」を、館内に10台設置した。出入口では無断持出を防止する役割も果たす。また、インターネットで予約した本を最大9000冊収蔵できる国内最大級の専用書棚を設け、貸出の効率化を図る。
その他、児童向けに設置された「おはなしのへや」は、読み聞かせに集中できるようドーム型にし約20人を収容可能。さらに、無線LANを利用できる閲覧席、市民情報やビジネス支援、インターネット等の各コーナーなども充実させた。
他都市・大学とも連携
また、中原図書館は市立図書館の拠点としての機能を持つ。蔵書管理など図書館全体の業務や事務のまとめ、図書館の政策会議などを同館で行う他、学校図書館の支援、他都市や近隣の大学などとの連携も図っていくという。
オープンに先立ち、3月27日に行われた開館記念式典には、阿部孝夫市長や市議会議員、事前申込した市民ら約250人が参加。挨拶にたった阿部市長は、「最初に構想として挙がった時は財政危機で凍結となったが、中央的図書館の必要性は感じていた。多くの市民に利用してもらい、読書のまち川崎の拠点として近隣の大学や他都市とも連携を図っていきたい」と語った。
また、館内には中原区出身の人形作家・与勇輝さんから自身の作品「おこた」「あまえんぼう」が寄贈され、自ら作品を紹介した。田辺館長は、「様々な機能を充実させ動線も広くなったので、ベビーカーや車イスの方でもご利用しやすくなったと思う。今後は色々なイベントも企画していきたい」と話した。
開館時間は午前9時30分から午後9時まで(土日祝は、午後5時まで)。休館日は、毎月第3月曜日など。
(問)中原図書館【電話】044・722・4932まで。
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4月19日
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