神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2013年6月7日 エリアトップへ

多摩川で外来種カメ増加 NPO「捕獲」で警鐘

公開:2013年6月7日

  • LINE
  • hatena
捕獲したミドリガメを前に多摩川の実態を訴える山崎さん
捕獲したミドリガメを前に多摩川の実態を訴える山崎さん

 多摩川で生態系に悪影響を及ぼす外来種のカメが多数見つかり、NPOのメンバーや市民ボランティアが2日から3日にかけて捕獲作業を行った。多摩川の外来種問題について、行政の対策がなかなか進まない中、市民が警鐘を鳴らす形で動き出した。

 「ゴールデンウィーク明けから急に多摩川で目立つようになった」と話すのは捕獲に乗り出したNPO法人「おさかなポストの会」の山崎充哲さん。

 同NPOは市民が飼えなくなった魚やカメを引き取り、新しい飼い主を探す活動に取り組んでいるが、多摩区内にあるいけすが満杯になり、4月中旬にカメの受け入れを中止していた経緯がある。在来種への悪影響を心配し、急きょ協力者を募って捕獲に乗り出したという。

 捕獲用のカゴを仕掛けたのは河口から約26キロ地点の二ヶ領上河原堰付近。3日に捕らえた25匹のほとんどが環境省の要注意外来生物に指定されているミシシッピアカミミガメ、通称ミドリガメだった。

 山崎さんによると、多摩川の水中ではミドリガメが生態系の頂点という。多摩川全域に生息し、捨てられたペットが定着するだけでなく、繁殖しているとみられる。雑食性で在来種の稚魚を捕食し、在来種の生育に必要な藻や水草を食べ尽くすこともあるという。

 「多くの市民に多摩川の実態を知ってもらい、ペットを捨ててはいけないという認識が広がってほしい。このまま放置せず、川から取り上げなければならない」と訴える山崎さん。また、多摩川が都県境にまたがるため、「行政同士が遠慮しあって何もできていないのが現状。縦割りの隙間をどう埋めるかが課題。生態系の問題について行政がもっと踏み込んでほしい」とも指摘する。

 捕獲したカメは同NPOの事務所で一時預かり、飼い主を探すとしている。

中原区版のトップニュース最新6

使いやすく大幅増補

市おくやみガイドブック

使いやすく大幅増補

手続きの煩雑さ解消に

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月19日

アート体験 視覚障害者に

岡本太郎美術館

アート体験 視覚障害者に

CF初挑戦、支援呼び掛け

4月15日

救急隊、日中に増設

中原消防署

救急隊、日中に増設

到着時間の短縮めざす

4月12日

5年ぶり重要郷土資料に

江戸時代後期「富士信仰」

5年ぶり重要郷土資料に

市ノ坪の民家で所蔵

4月12日

市民の「誇り」向上

川崎市イメージ調査

市民の「誇り」向上

「来訪推奨度」は過去最高

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook