JR南武線 混雑緩和に向け車両変更 2014年に導入予定
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は7月2日、川崎駅から立川駅を走るJR南武線の車両を2014年度から新車両に変更することを発表した。6両編成あたりの定員数は従来の848人から、1割増の924人になり、同社では、「ラッシュ時の混雑緩和につながれば」と話している。
JR南武線の市内の駅の乗車数は、川崎駅18万8193人、武蔵小杉駅10万8046人、武蔵溝ノ口駅7万9533人、登戸駅7万8075人(全て2012年度の1日平均)で、特に武蔵小杉駅は、2008年度の7万7193人と比べると、4年間で約30%も増えている。また、南武線は立川駅や川崎駅などのターミナル駅を中心に全体的にラッシュ時の混雑が目立ち、中でも武蔵小杉駅から武蔵中原駅間の混雑率は194%と最も高い。
今回導入される車両は、京浜東北根岸線や東海道線などにも使われているE233系。現在の205系の南武線と比べて車幅が広く、6両編成あたり76人多く乗車できる。そのため、現在の乗車数から計算すると約10%の混雑緩和が見込めるという。
また同車両は、幅の広い椅子や明確に分けられた優先席など、誰もが快適に利用できるつくりと、走行電気量を30%カットする省エネ設計も特徴だ。
新車両は2014年7月に6両編成を走行させる予定で、およそ1年かけて全35編成(210両)の車両を入れ替える。JR東日本では、「混雑率は人口増加による影響も関係しているため、どれくらい緩和につながるかはっきりとはつかめない部分があるが、快適で安全な鉄道運行を目指してこれからも努力したい」と話している。
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4月19日
4月12日