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中原区版 公開:2013年7月19日 エリアトップへ

子ども会小杉地区 古き醤油蔵に別れ 解体を前に児童が写生会

公開:2013年7月19日

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真剣な表情で描く児童ら(上)と、石橋醤油店のラベル(下)
真剣な表情で描く児童ら(上)と、石橋醤油店のラベル(下)

 中原街道沿いにある歴史的建造物「石橋醤油店の醤油蔵」が取り壊されることを受け、小杉地区の子ども会では7月15日に写生会を実施した。参加したのは児童ら約130人。巨大な醤油樽などを描き、別れを惜しんだ。

 石橋醤油店は大正12年に創業し、昭和26年まで醤油の製造・販売を行ってきた。ピーク時には、一日に一升瓶にして500本近くの醤油を製造。”石橋ブランド”を求め県外からも多くの人が訪れていた。

 最近では、この醤油蔵が歴史ある建造物として、区内の小学校や歴史探索グループが見学に訪れることも多かったという。

 しかし、3・11の震災以降、蔵の耐震性を懸念する声が一部であり、家主の原家では取り壊しを決意。これを聞いた小杉地区の子ども会は「最後に写生会を行いたい」と原家に申し出、開催することが決まった。

 当日は、児童や保護者ら約130人が参加。約9000リットル入る巨大な醤油樽に児童らは驚いた表情を見せながらも、約2時間にわたり、それぞれ絵を描いていた。

 新品の画板を手に写生会に臨んだ中原小3年生の朝川心葉ちゃんは、「絵を描くのは好きだけど醤油樽の周りの機械が複雑で難しかった。でも楽しく描けました」と笑顔で話した。

 中原区子ども会連合会の小笠原茂春さんは、「最近の児童らは写生する機会が余りないが、こうした歴史ある建物で貴重な経験ができ良い思い出になったと思う」とコメント。家主の原修一さんは、「長年、地域の方に見守られてきた醤油蔵を壊すのはとても残念で惜しむ声も多く頂くが、最後に地元の子どもたちに見てもらえ良かった」と話した。

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