中原消防団 団地で初の実践訓練 署員ら含め90人が参加
中原消防団(生坂征一団長)では、消火・救助活動の技術向上を図るため、9月23日に小杉町2丁目の4階建団地で消防訓練を行った。同消防団が中高層の建物で実践的な訓練を行うのは初めて。
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参加したのは、中原・大戸・住吉・玉川・丸子の中原消防団約60人と、中原消防署員ら約30人。9月末から取り壊しが決まっている「新日本石油(株)小杉アパート」で、最上階からの放水や負傷者救助訓練を行った。消防団では月1回の訓練を行っているが中高層建物で実践的に行うのは初。
今回、重点的に訓練したのはホースを上階に延ばすことと、階段を使った負傷者救助。送水管などが整備されていない中高層建物では、ホースを上階に運ぶ必要があるため、4階まで一直線に吊り上げる方法と、階段に沿って螺旋状に伸ばす方法の2パターンを訓練した。
「有事の際に活かす」
吊り上げ式では、ホースが落下しないために建物に固定する手法、螺旋式ではホースの曲がりで水圧が下がることを防止するための調整法等を確認していた。
負傷者救助では、4階から狭い階段を下りて搬送することを想定。団員が一人で負傷者を背負って救助できるように、ロープの縛り方などを学んでいた。
生坂団長は「放水は普段から訓練しているが、マンションが増えている中原区だけに上階に運ぶ訓練は今後必要になる。救助は、負傷者の意識がなければ、より体重がかかるはず。今後の訓練に役立てたい」と身を引き締めた。小林英木署長は「有事の際にこの経験が活きればいい」と話した。
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