3月19日付で中原警察署の署長に就任した 陶山 和美（すやま かずよし）さん 下小田中在住 57歳
安心して暮らせる街に
○…「中原区は街が発展していて、人口の増加がとても激しい。実際に住んでみると若い人が多く、子連れの家庭が多い印象。川崎市を象徴するエリアの署長に就任できて光栄に思う」と目を輝かせる。就任後、関係者へのあいさつを済ませ、春の交通安全キャンペーンに参加。「ボランティアや交通安全運動に携わってくれる人がとても多くて感心した。地域で事故防止に努めている様子が伝わってくる」と話す。
〇…親戚に警察官が多い環境で育ち、小さいころから警察に対して親しみがあった。20歳のころから本格的にめざし、警察官になると、生活安全部門での仕事を多くこなしてきた。県民との訴訟を担当する訟務を担当していた時期もあり、「警察は県民を守る仕事のはずなのに、県民と争うことは、仕事とはいえとても辛かった」と思いを吐露する。また、川崎競馬場の事務局に出向していた時には、一員として競馬の魅力を発信する仕事もした。「外側から警察を見る良い機会になった」と異色の経歴を振り返る。
〇…10年ほど前から、公務の息抜きは水泳でリフレッシュする。しかし、署長に就任してからはなかなか泳ぐ機会がないという。中原区で気になるのが等々力競技場をホームグラウンドとする川崎フロンターレ。「機会があれば見てみたい」と興味津々だ。家族は妻と２人の息子。父親の背中を見て育った次男は現在、警察官になっている。
〇…モットーは「凡事徹底」。当たり前のことを当たり前にやってのけるという意味で、判断に迷った時は、この言葉を思い浮かべる。「大磯署にいた時に署長から教えられた言葉。今でも原則に戻って考えることを大事にしている」。区内をより知るために、今後は休日を利用して自転車で管内を回るつもりだ。「実情がわからないと判断ができないから。地域の方々が安全・安心して暮らせる中原区を実現したいね」
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