中原区のシンボルの木が「モモ」に決定した。8月から9月にかけて行われた区民公募で、5つの候補の中から、モモが最多の得票数となった。今後は、イラスト案を募集しながら、新たな区のシンボルとして活用していく考えだ。
応募総数は2220件。5つの候補の得票数は順にモモ1437件、タチバナ208件、サルスベリ197件、ケヤキ169件、クスノキ82件で、モモが6割を超える支持を得た。この結果を受け、中原区区の木制定委員会では、区の木をモモに決定。歴史的な背景や現在も区内で花桃の木を見られることから、シンボルの木に相応しいと判断した。
中原区のモモは、大正から昭和にかけてその最盛期を迎え「西の岡山、東の神奈川」と言われ、全国の二大産地にも挙げられるほどだったという。その後、桃畑は急速に減少していったが、現在も二ヶ領用水沿いで花桃の木を見ることができる。
長年、二ヶ領用水沿いの桃の木の管理をする二ヶ領用水・中原桃の会では、今回の決定を喜ぶ。東正則会長は「昔、中原が桃の里だったという歴史を区民の皆さんに十分に承知して頂けて嬉しい。同時に、責任の重大さも感じている。二ヶ領用水沿いの桃の木は老朽化しているので、改めて今後の再生計画を考えていきたい」と話す。
イラスト原画を募集
現在、中原区ではモモのイラスト原画を募集している。集まった原画は委員会で選考の上、デザイナーによってイラスト化。来年3月から市政だよりで掲載されるほか、今後、区のシンボルとして長く活用される。
募集する原画は、大きさがA4版であれば、色鉛筆、油彩、水彩などは問わない。中原区民はもちろん、区外の人も応募可能。氏名、年齢、住所、電話番号、イラストの説明を原画に添えて、中原区まちづくり推進部企画課(〒211―8570中原区小杉町3の245/【電話】044・744・3149/【メール】65kikaku@city.kawasaki.jp)へ。12月5日(金)必着。
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