丸子の渡し祭り(主催/丸子の渡し実行委員会)が11月9日(日)、丸子橋下自由広場で初開催される。当日は丸子の渡しの乗船体験のほか、多摩川や丸子の渡しを紹介するブースが設置される予定で、実行委員会では「丸子の渡しを多くの人に知ってもらいたい」と話す。
丸子の渡しとは、かつて中原街道の多摩川両岸を往来した渡しのことで、1934年の丸子橋架橋まで東京と中原を結ぶ唯一の交通機関だった。
この丸子の渡しを後世に語り継ごうと丸子の渡し復活協議会(安住三郎代表)が中心となり、現在は年に3〜4回、乗船体験などを行っている。
丸子の渡し祭りの開催は2008年、同協議会の発足時に「丸子の渡しをPRするイベントを開催したい」という思いから始まった。具体的に始動したのは昨年10月。イベントの実行委員会を発足し、関係団体などと準備を進めてきた。今回の乗船体験では初めて、対岸の多摩川丸子橋緑地に乗船場を設置し、多摩川を船が横断する。
当日は丸子の渡し乗船(乗船料300円で乗り放題)のほか、多摩川アユの塩焼き、多摩川河口で採れたシジミ汁などが販売される。丸子の渡しの歴史を紹介するブースなども設置される。実行委員長の安住さんは「昔の街の風景をなつかしみながら、たまには川の真ん中からの景色を船の上から見てもらいたい」と話している。イベントは午前10時から午後3時まで。雨天決行。
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