国土交通省は、2015年1月1日時点での公示価格を発表した。中原区は県内の住宅地の平均価格で5年連続のトップとなり、商業地の平均価格が3位、上昇率が1位という結果となった。ただ上昇率については、住宅地・商業地とも前年に比べ縮小した。
公示地価は国土交通省の土地鑑定委員会が年に1回、全国2万3380地点の標準地を対象に1平方メートルあたりの価格を算出したもの。土地の取引価格の指標となっている。中原区内には標準地が28地点(住宅地20、商業地8)ある。
区内の住宅地を見ると、平均価格が34万8700円/平方メートルで前年より7100円/平方メートル増加し、5年連続で県内トップとなった。地点ごとの価格では、日本医科大学新丸子キャンパスの西側にある小杉町2丁目207番4が県内トップで、53万5000円/平方メートル。ほかにも武蔵小杉駅周辺を中心に4地点がトップ10に入った。上昇率の平均は2%で、前年より1ポイント縮小した。
商業地を見ると、平均価格が77万1500円/平方メートルで前年より3万8500円/平方メートル増加した。地点ごとの価格では、武蔵小杉交差点角にある新丸子町922番1外が147万円/平方メートルで県の8位に入った。上昇率の平均は4・6%で前年より1・7ポイント縮小した。
価格増も上昇率が縮小
中原区では住宅地・商業地ともに、再開発が続く武蔵小杉駅周辺の地点が上位にランクインした一方で、上昇幅が前年を下回った。県土地水資源対策課の担当者は「住宅地は今後のマンション供給が過剰になるかもしれないというリスクへの懸念があり、商業地はアベノミクスへの期待感が一服し、上昇幅が縮小した」と分析する。今後は、東京五輪が地価に影響すると言われているが、「神奈川県でどの程度影響があるかは読めない」と話している。
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