中原消防団の団長に就任した 小島光儀(みつぎ)さん 井田中ノ町在住 64歳
郷土愛の精神で地域守る
○…創設90年の節目に団長に就任し、「大変名誉なこと。郷土愛の精神を大切に団員一体となって地域の防災活動に取り組んでいきたい」と抱負を語る。200人以上の団員が5分団に分かれて編成されている同団。これまでは住吉分団長や本部部長、副団長などを歴任してきた。仲間から「生真面目」と言われるほど責任感が強く、地道にコツコツと努力する姿勢は信頼が厚い。
○…26歳の時に町会の知人に勧められ入団。地域の安全・安心の一翼を担えていることにやりがいを持ってきた。台風による矢上川の氾濫や困難な火災現場での消火活動なども経験。「命を守るために助け合いが大事。日頃から近所にどんな人が住んでいるか知っておいてほしい」と呼びかける。さらに高層建物や複雑に絡み合う鉄道網など中原区ならではの大規模災害を危惧し、「自主防災訓練の指導や救急講習などを強化していきたい」としている。
○…幼少時代から井田で過ごしてきた「地元人」。高校3年間は柔道部に所属し、体力と共に「あきらめない精神力」を鍛えた。高校卒業後は父親の仕事を継ぐため鳶職人になった。「1日3、4件の現場をこなし仕事三昧だった。父親の指導も厳しかったが、そのおかげで現在も職人として生活できている」と話し、「鳶と火消しは昔から関係の深いもの。これからも現役で活躍できるよう健康に過ごしたい」と微笑む。
○…4歳下の夫人との間に、3人の子に恵まれた。長女は結婚し栃木に移り住んでいるが、孫を連れて一緒に帰郷してくる連休などは楽しみの一つ。趣味は堤防でのイカ釣り。「妻と2人で出かける海釣りは最高のリフレッシュ。長い時間付き添ってくれるので、帰りには必ず美味しい食事を食べてきます」と夫人への愛情は今も変わらない。今後の目標は「派手さは無いですが、1日1日地道に過ごすことですかね」。最後まで真面目な姿を崩さなかった。
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3月29日
3月22日