6月2日付で、中原区商店街連合会の会長に就任した 柳沢 正高さん 木月在住 69歳
繋がり糧に活気ある街を
○…前会長の急逝によりバトンを受けて1年9カ月。これまで代行として任務を遂行してきたが、このほど正式に会長に任命された。「他に誰か手を挙げたなら譲るつもりでいたけど、託された以上はやるだけ」と意欲に燃える。大型商業施設との共存共栄策やプレミアム商品券の販売などやるべき事は多いが「元気で楽しく仲良くをモットーに、会員の皆さんと繋がりを大切に取り組んでいきたい」。
○…高校を卒業し一度は大学に進学するも、父が創業した注文洋服店を継ぎたい気持ちが強くなり、中退し洋服の専門学校へ。その後銀座の老舗テーラーで修業を積み、父と二人三脚で35年地域に根差し経営してきた。商店街の役員も積極的に務めた父の跡を継ぐ形で、2002年にはオズ通り商店街の理事長に。空き店舗対策や子育て支援、安心・安全の街づくりなど商売だけに捉われない取組みにも注力。「最近は周辺に大手スーパーなどが増え個人商店にとっては厳しい状況。でも、商店街の魅力、できることは必ずある」。
○…生まれ育った中原区で、今は夫人とともにクリーニング店を営む。息子と娘は既に独立。「子育てはほぼ妻任せだったね」というが、若い頃に自身の弟が他界し悲しむ親の姿が辛く、我が子に伝え続けた言葉は「親を悲しませるな、人に迷惑をかけるな」。父の教えを守り、世界を股に活躍するほど成長した子に目を細める。楽しみの一つは夫人との海外旅行。「ベトナム、イタリア、ハワイ…。各国での遺跡巡りや音楽鑑賞が好きですね」と微笑む。
○…商店街で大切なのは繋がり。「昔は店主とお客さんが和やかに対話していたけど、そんな光景も少なくなったね」としんみり。それでも「お客様が安心し楽しくお買物ができ、住んで良かった街と言ってもらえる環境を提供すること」。そのために必要なのが横の繋がり。「商店街は会社とは違う。上下ではない連携で、活気溢れる街にしたい」
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4月19日
4月12日