防災の日の9月1日、JR武蔵中原駅近くの中原電車区(車両基地)で、総合防災訓練が行われた。区が提案した「電車安全サポーター」の育成が大きなテーマに掲げられ、災害時における電車内での対応を学ぶことで、「災害に強いまち」を目指す。
「電車安全サポーター」とは、震災発生時に停車電車から降車、救出する際、車内で協力できる人材のこと。JRが実施する総合防災訓練の場を活用し、同サポーター育成をテーマとしたのは、初の試みという。今回は、サポーター候補者として、普段電車を利用する市・区役所職員や区内高校生が選出され、JR東日本(関係機関含)、東急電鉄、中原警察署、中原消防署員ら約250人が参加する大規模な防災訓練となった。
同訓練は、マグニチュード7・3の地震が発生し、車内に負傷者がいることを想定。列車内からの避難誘導訓練、負傷度合によって緊急度で色分けを行うトリアージ訓練や三角巾を使用した応急救護訓練、自治体と駅の情報連絡訓練などを実施した。訓練車両を使用し、参加者は一時車内に閉じ込められる体験も。
緊急停車した電車内で、車掌の「降車にご協力を」との呼び掛けに高校生らが手をあげ、降車の手助けをした。元住吉高校の高橋あいさん(高3)は「震災時の電車内を体験出来る貴重な機会。実際に災害が起こった時、活かせるはず」と話す。区危機管理担当の松山和俊さんは「災害時の被害を少しでも小さくするために協力の意識を持つ機会になれば」と話した。
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