川崎北税務署の署長に就任した 山中 康夫さん 麻生区在住 60歳
苦労しても1歩でも前へ
○…今年7月、署員約200人をまとめる川崎北税務署の署長に就任。「署長として大きな責任を感じる。職員と一丸となり、地域の方の信頼を維持していきたい」と意気込みを語る。毎年多数の住民が確定申告に訪れる同署で、事務の効率化を目指し、インターネットで申告手続きができる「e―Tax」の普及を促進したいとしている。
○…職員たちに願うのは、業務で困難な壁にぶつかっても「常に前を向いて仕事をすること」という。「水前寺清子さんの『365歩のマーチ』に『3歩進んで、2歩下がる』という歌詞が出てくる。この言葉が特に好き」と話す。「3歩進むには相当な馬力が要る。ただ、勢い良く進んでいても壁にぶつかり、下がるときもあるのは仕方のないこと。苦労を重ねても、一歩でも前に進むことが大切」。明るい笑顔とポジティブ思考が、職員の心を掴む秘訣なのだろう。
○…三重県の出身。鉄道会社勤務だった父の仕事の関係で愛知県、東京都、埼玉県、福岡県など、小中高校時代を通じて何度も転居を経験した。「転校が多かったので、行く先々の学校でどんな人とでもすぐに仲良くなれるコミュニケーション力を身に付けた。友達と離れるのは辛かったけど、反面、人間形成の役にも立ったと思う」と当時を振り返る。サッカーが好きで、大学時代は、かつて日本代表の監督を務めた岡田武史さんと同じサッカーサークルでプレーした経験を持つ。今では特に海外リーグの観戦が好きで、香川選手がお気に入り。「彼の熱いプレーからは向上心が伝わってくるよね」と微笑む。
○…今年度の最重要課題として「マイナンバー制度の導入に関する取り組み」を挙げる。制度の導入で所得把握の正確性が向上し、適正な課税につながるという。「あらゆる機会で、制度の周知に努めているところです」。納税者や職員の利便性向上を目指し、署長職を全うする決意だ。
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4月19日
4月12日