川崎フロンターレ中原アシストクラブ(藤本秀明会長)が、人形劇団ひとみ座と区役所と協力して実施した、幼児に対する歯磨き指導事業が(公社)母子保健推進会議主催の「健やか親子21国民運動―8020の里賞(ロッテ賞)」の優秀賞を受賞した。県の団体としては初。
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中原アシストクラブは、サッカーJ1リーグ川崎Fを活用して社会貢献に努めている団体。今回の取り組みでは、「子どもに歯磨きの大切さを伝えたい」という思いで、同クラブマスコットのふろん太君などの人形を使って幼児に歯磨き指導を実施した。協力した人形劇団ひとみ座は、幼児に喜ばれるようなストーリーとしながらマスコットの動きに工夫を凝らし、地域保健福祉課歯科衛生士の本多淳子さんはフロンターレの応援歌に歯磨きの歌詞を付けて、幼児が歌を聴きながら歯磨きをできるようにした。14年度の市民提案型事業として昨年11月から今年の1月にかけて区内の公立保育園7園と区内のイベントなどで実施し、計8200人の幼児が歯磨きの大切さを学んだ。
応援歌で歯磨きを習慣化
今回受賞した健やか親子21国民運動―8020の里賞(ロッテ賞)は、口腔の健康と身体の健康のつながりから、母子の健康水準を向上させるための取組み「健やか親子21」と80歳になっても20本以上の歯を保とうという「8020運動」を推進し、乳幼児とその保護者の健康づくりのために貢献している団体を表彰するもの。2009年からスタートし、今年で7回目となる。
審査委員会は今回の受賞に「地域で親しみのある応援歌で幼児が楽しんで歯磨きできるようにしたことや、マスコットを活用した歯磨きカレンダーを配布し、歯磨きを習慣化するように工夫したことを評価した」という。
これまでには18団体が優秀賞に選ばれているが、神奈川県の団体が選ばれるのは今回が初。藤本会長は「大変すばらしい賞をいただき驚いている。歯磨きの苦手だった子どもが楽しく磨くようになってくれたことが一番嬉しい。今後も地域の課題解決や社会貢献のため努力していきたい」と話している。
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