40代の会社員renoさん=匿名=は高校卒業後、服飾専門学校に進学。その後就職したが、これまで7回職をかえた。「どの職場へ行っても不安やストレスが消えない」――。仕事が長続きしないわけは、同性愛者に対する周囲の無理解や偏見が背景にある。
職場の仲間にカミングアウトをして理解や共感が生まれるといいが、逆にいじめの対象になり、孤立する恐れがある。同性愛者はそんな不安やストレスを抱えながら働いている。renoさんは「正社員で部下がいれば、不安も増える。ましてや管理職となると、カミングアウトできない」と指摘する。今、主婦が多い職場でいきいきと働いているrenoさん。「女性の多い職場のほうが自分にとって居心地はいい」と語る。
会社の制度の問題から働きづらさを感じることもある。renoさんは同居こそしていないが、同性パートナーを家族と認めず、転勤の際に考慮されなかったり、福利厚生が適用されない会社もあるという。多様な性的指向への企業の対応は切実な問題だ。
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