このほど設立された川崎市障害者スポーツ協会の会長を務める 中込 義昌(よしまさ)さん 多摩区在住 75歳
欲張らず何事も誠実に
〇…アンプティーサッカーやボウリングなど10種の競技組織をまとめる、川崎市障害者スポーツ協会を発足した。「障害者のスポーツ・レクリエーション等の活動を通じて心身の健康増進、社会参加への推進を図りたい」と目標を語る。また、2020年の東京五輪に向け川崎市が進める『かわさきパラムーブメント』も推進。「選手育成や環境整備などまだまだスタート地点に立ったばかりですが、川崎から選手を輩出できたら」と未来を見据える。
〇…06年から川崎市身体障害者協会の会長を務める。「平等な社会の実現のために障害者の自立と福祉の向上が大切」と話す。13年には公益財団法人とし、組織拡充を図っている。また、人工膀胱の人達が安心して暮らせる社会づくりをめざす市オストミー協会の会長も歴任。「社会復帰した経験者が指導や助言をし、助けになるオストミービジターの取組に力を入れたい」と思いを語る。
〇…千葉で生まれ、樺太、山梨、江別など引越しの多い幼少時代を過ごした。神奈川大学時代には機械設計や品質管理を学び、卒業後には工業系の企業に就職。「昔からものづくりが得意」と笑う。27歳の時に潰瘍性大腸炎になり、手術を行い障害をわずらった。「当時は医療も進んでおらず、頑丈なビニールを使って自分で装具をつくった。ものづくりが得意で良かった。でも今は色々あるからね」と医療の進歩に驚いている。
〇…多摩区菅馬場で暮らし30年余り。梨畑や多摩川など緑豊かな場所は「私には過ごしやすい環境。同じ川崎でも協会がある川崎駅とは景色が全く違う」と自宅と協会間の風景を楽しんでいるようだ。夫婦仲睦まじく、「自転車で一緒に買い物に出かけるのが楽しみ。向こうは電動自転車だから山坂は追いかけるのが大変なんだけどね」と優しい表情をみせる。節約・節水・節電にはまり、「欲張らず何事も誠実が大切」と真面目な姿勢に信頼が集まる。
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3月29日
3月22日