今年3月に休館した小杉こども文化センターの代替施設が、6月1日に中原区役所横の旧水道局職員詰所で開所した。再開発工事が終了する平成32年度まで代替措置の予定はなかったが、市民からの請願が市議会に提出されるなど要望が強いことから、市では「小杉地区子ども・子育て支援推進事業」として代替事業をスタートさせた。
小杉こども文化センターは1977年に小杉町3丁目に開所。児童の遊び場所、子育て中の親子の交流拠点として約40年にわたり、児童の健全育成の支援を行ってきた。
しかし、2012年度に決まった計画では、センターが休館することと、その後の4年の工事期間中はセンターの代替施設がないことなどが示された。そのため、今年2月の川崎市議会で市民らが代替措置の請願を出すなど、施設の設置への要望が強まっていた。これを受け、市では代替事業を計画。子育て世代が多い小杉の特徴などを踏まえた上で、センターの機能の一部を担う「小杉地区子ども・子育て支援推進事業」の実施を決めた。
代替施設は中原区役所の敷地内にある旧水道局職員詰所。広さは約50平方メートルで、従来のように卓球やバスケットボールなどのスペースはないが、学習、読書、ゲームなどができるスペースは確保されている。この代替施設は今年度のみ使用される予定で、来年度からは小杉町3丁目の再開発エリアに新たにできる3階建ての仮設施設の一部を使用するという。施設の周知について市子ども未来局青少年支援室の担当者は「今後は小杉こども文化センターを利用していた団体などに声をかけ説明会を行い周知していきたい」と話す。
センターの利用時間は午前9時半から午後9時まで(日曜・祝日は午前9時半から午後6時)。
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