神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2016年8月19日 エリアトップへ

初代メカゴジラなど、数々の怪獣やキャラクターを手掛けてきたデザイナー 井口 昭彦さん 川崎市在住 73歳

公開:2016年8月19日

  • LINE
  • hatena

デザイン一筋の人生歩み

 ○…1960年代以降、メカゴジラ、キングシーサーなどの花形怪獣やキャラクターを手掛けてきたデザイナー。映画など作品化された数は100にも上る。「想像したものが現実化していくのが魅力。人間が着ぐるみをまとい怪獣らしさを演出していた時代。怪獣が出てくるまでの空気感とか、細部にまでこだわっていたね」。デザイナーと特撮スタッフを兼任する多忙さゆえ、自身が携わった映画を劇場で鑑賞する余裕すら無かったほど。CG映像が主体の現代を見るや、「キャラクターの動きを自在に操れ幅も広がるし、制作側は楽しいんじゃないかな」。

 ○…新潟県で過ごした小学2年の頃、描いた絵が絵画展で入賞し、六日町駅に飾られた。「今思えば、デザインに興味を持ったきっかけだったかな」。父親の仕事の都合で転校を重ね、人付き合いが苦手になったことが好転。家にこもり絵を描き続け、高校は長野県有数の進学校に進むも、絵画クラブで作品づくりに没頭した。武蔵野美大に進学すると、舞台や映画などが専門の「芸能デザイン」を専攻。「将来性はないけど夢がある。早く日本一になりたかったからね」。その気持ちは本物で、卒業式当日は特撮の現場にいた。

 ○…長男は映画カメラマンの高橋創氏。「昔は”井口の子ども”と呼ばれていたけど、今は”高橋の親父”だよ」と息子の成長に目を細める。長女もCG作品を手掛ける職に就き、次男は京都の有名料亭で修業を積んだ日本料理人。そんな職人気質の血筋は孫にも。「5歳にしてはなかなかでしょ」と、スマホに収めた孫の絵は大器の片鱗を覗わせる。

 ○…現在公開中の「シン・ゴジラ」は既に鑑賞済み。「政治や戦争に絡めていて、子ども向けではないけど面白かった」。現役を退いた今も、怪獣の画を毎日描き続ける。「思いつきもあれば、一つの物から派生させることもあるんだ」。そんな画をまとめた本を出版することが、今の夢だ。

中原区版の人物風土記最新6

佐藤 翠(みどり)さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」で居場所事業を担う

佐藤 翠(みどり)さん

高津区在勤 32歳

3月29日

小林 規一郎さん

「100Kmウォーク」のイベントを企画した、ブレーメン通り商店街青年部長

小林 規一郎さん

木月在住 48歳

3月22日

本田 志帆さん

全日本学生フルコンタクト空手道選手権に優勝した

本田 志帆さん

幸区在住 20歳

3月15日

太田 隼矢さん

美男コンテスト「ミスター・ジャパン2023」でグランプリを受賞した

太田 隼矢さん

宮前区出身 26歳

3月8日

家田 昌利さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第二次派遣で大隊長を務めた

家田 昌利さん

相模原市在住 59歳

3月1日

福田 知也さん

デビュー21年目にして川崎競輪「桜花賞・海老澤清杯」の決勝に出場した

福田 知也さん

川崎区在住 41歳

2月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月22日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook