川崎市麻生区に道場を構える地元プロレス団体「プロレスリングHEAT-UP」が市とどろきアリーナで10月31日(月)、興行を開催する。障害福祉やいじめ撲滅といったテーマもあり、市民団体によるまちづくりイベントも多数企画。地域のつながりを深める「川崎総力戦」となる。
レジェンドレスラーも出場
とどろきアリーナでプロレス興行が行われるのは、「新日本プロレス」が1995年に開催して以来、21ぶりとなる。「『KAWASAKI』を照らす希望の光〜奇跡を起こせ☆2016〜」と銘打たれた同大会には、「HEAT―UP」代表の田村和宏選手と対戦する鈴木みのる選手や、藤波辰爾選手、藤原喜明選手、越中詩朗選手、ジャガー横田選手らレジェンドレスラーも出場し、とどろきを熱く盛り上げる。
「HEAT―UP」は多摩区出身のプロレスラー・田村さんにより、2013年に旗揚げ。これまで「プロレスの魅力を広めるとともに、街を元気にしていきたい」という思いで、市内では麻生区の新百合21ホールなどで興行を重ねてきた。「市内北部にはプロレスが浸透してきたが、市全体を盛り上げてきたい」と、とどろき大会開催を決めた。田村さんは「川崎市内の多くの市民団体の方々と出会い、つながろうという意識が高いと感じた」と語る。
そこで、同大会では多くの市民団体とのタッグを組んだ。「農園フェス」などを行っている市民団体「カワサキノサキ」による地元伝統野菜や加工品の販売が実施されるほか、市民のメッセージを書き込んだ折り紙をつなぎ合わせる「色輪っか」でリングサイドにビッグアートを作成する企画(かわさき色輪っかつなぎ実行委員会)などが催され、そこには川崎の人々の絆を深めようという思いがある。
「障害者とともに盛り上げる」
「HEAT―UP」は、これまで「いじめ撲滅」のほか、「社会に出て役に立つ意味を知ってもらいたい」と、チケットもぎりでの障害者の就労支援など「障害福祉」の要素も興行に盛り込んできた。とどろき大会の準備を進める中、7月には相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で殺傷事件が発生。ダウン症の姉をもつ田村さんは「他人事ではない」と神妙に語る。とどろき大会でも、田園調布学園大学人間福祉学部(麻生区)と協力し、会場への交通誘導、会場設営などの仕事を障害者とともに行う予定で、興行をともに盛り上げる。田村さんは「いわば『川崎総力戦』。川崎の魅力をアピールしていきたい」と語った。午後6時30分ゴング。チケットなどは【携帯電話】090・5430・2056へ。
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