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中原区版 公開:2016年10月21日 エリアトップへ

下沼部 「おうち」で多世代交流 加藤さん夫妻が自宅開放

社会

公開:2016年10月21日

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正子さん(右から2番目)と参加者ら
正子さん(右から2番目)と参加者ら

 地域の人たちが気兼ねなく話せる場を―。下沼部に住む加藤さん夫妻が2年前から自宅の一室を開放しているコミュニティスペース「かとさんさん」。子育て世代から高齢者までがテーブルを囲み、交流する姿が見られる。

 向河原駅から徒歩5分、3階建ての白い家の一室に毎週火曜日になると10人前後の人が集まり、コーヒーやお茶を片手に歓談している。そこはコミュニティスペース「かとさんさん」。下沼部で約60年以上暮らしている加藤孝明さん(73)、正子さん(71)夫妻が2014年から自宅を開放して設けた地域のコミュニティスペースだ。孝明さんは「家の前を様々な人が通るけれど、近くに休む所がない。高齢者の方や一人で子育てに奮闘している若い人が自由に交流できたら」と話す。自宅前に看板とチラシを置いたところ、次第に人が集まるようになり、今では70代から90代の近所の高齢者や、産休中で子連れの母親など様々な人が訪れるという。

 2年前に滋賀県から中丸子に引っ越してきたという清水真美子さん(51)も利用者の一人。「初めはどこの医者がいいかとか、情報が入って来なくて困っていた。旦那も単身赴任だったので話し相手もほしかった。ここに来たら地域に詳しい人たちとつながりが持て嬉しかった」と、仕事が休みの日には訪れるという。6カ月の幼児を連れる井上香織さん(38)は「最近は離乳食として何を食べさせるべきか分からなかったが、堅苦しく考えなくてもいいと教わった」と話す。近所に息子と2人で暮らす内田佐和子さん(83)も「色々な人と話せて楽しい」と話し、体調が良い時はできるだけ訪れるようにしている。

 区の地域見守り支援センターの担当者は「把握している限りでは、地域貢献という形で非営利で自宅開放を行っている所は珍しい」とし、もっと広めていきたい考えも示している。

 正子さんは「防犯の面など心配なことはあったが、考えすぎずにやってみることが大事。地元の皆さんがつながってくれて嬉しい」と話した。

 「かとさんさん」は毎週火曜日午前10時から午後4時まで開放。利用料200円(茶代のみ)。問合せは加藤さん(【電話】044・433・1751)へ。

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