児童養護施設の新日本学園(木月伊勢町3の3)の改築工事がこのほど完了し、より家庭的な養育を行える施設としてスタートを切った。新園舎には区内初の児童家庭支援センターも新設され、地域の関係機関と連携して子どもや保護者の支援も行う。
新日本学園は、保護者がいない子どもや虐待などで保護された児童の自立を支援する施設として1936年に発足した。
今回の改築は、施設を小規模化し、より家庭的な環境下で支援することをめざし行われた。具体的には、これまでの大部屋を個室にするなどの改築で、子どもが一般家庭に近い生活体験を持ちやすく、将来家庭を持った時のイメージができるなど、より家庭の温かみを伝えられるメリットがあるという。これは、厚生労働省が掲げる社会的養護の推進の一環でもあり、小規模化にあわせて施設での養育を家庭に近づけるという意図がある。加藤健志園長は「子どもたちが仮園舎で長い期間、我慢してきたので、新しい園舎を見て喜んでくれた。これからは、職員が一生懸命に考えて、この新しい園舎で子どもたちが幸福に過ごせるようにしたい」と話す。
なお、新園舎の完成を記念して、11月12日午前11時からは落成式が予定されており、福田紀彦川崎市長をはじめ多くの来賓が出席予定となっている。
養育や子どもの相談に対応
同園の改築に伴い、児童家庭支援センターが11月1日に新しく開設された。同センターは養育や子どもに関する相談機関で、電話や訪問に対応。専門スタッフ、地域の関係機関と連携しながら相談内容に応じた支援を行う。同センターが区内に設置されるのは初で、市内では6カ所目となる。
相談受付は午前9時から午後5時まで。受付番号は【電話】044・711・8484。
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