子どもが楽しく生活するために必要なことは――。宮前区・高津区で放課後デイサービスを運営している(株)アイム(佐藤典雅代表取締役)が11月3日、高津市民館で、講演会「療育なんかいらない! 発達障害の子育て」を開催した=写真。
佐藤さんによる著書『療育なんかいらない!』の出版を記念した同イベント。佐藤さん自身が自閉症の子どもを持つ親で、自閉症が改善されるという療育プログラムを受けるためにアメリカに移住したことも。帰国して日本の福祉にはイメージアップが必要と感じ、昨年自ら放課後デイの教室を設立。かながわ福祉サービス大賞も受賞している。
講演会には約200人が来場。佐藤さんは体験談を交えながら現代の福祉や療育の問題点を挙げ、「親が楽しく生きれば、子どもも楽しくなる。親が胸を張って生きないと」と熱く語った。参加者からは「子育てにそこまで根を詰めなくて良いとわかった」などの感想が挙がった。
今後は、市内で就労支援施設やグループホームの創設に携わっていくという。「全国規模ではなく、隣の自閉症をどうするか。親としての視点と経営者としての視点で事業を展開していく」と話している。
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