全国的に広がる「こども食堂」。中原区でも4カ所目となる「木月こどもキッチン」が今月1日にオープン。当日は近隣の子ども達7人とその保護者計16人が集まり、会話と美味しい料理を楽しんだ。
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「こども食堂」とはバランスのとれた食事を低価格で提供する取り組み。食事の量や質が十分でない家庭への支援と、家庭の事情等で1人で食事をする子どもの団らんの場として近年注目を集め、各地で広まっている。
今月オープンした「木月こどもキッチン」は普段は定食屋だが、店の定休日を使ってこども食堂を開いている。店主の時田正枝さんは以前から子どもの支援に興味があり、テレビで「こども食堂」の存在を知ってから「自分の店でもやりたい」と考え、活動を始めた。
当日のメニューは野菜たっぷりの煮込みハンバーグやマヨネーズを使わないポテトサラダなど、時田さんの「化学調味料を使わない」というポリシーに沿った体に優しい料理が並んだ。
参加した母親は「調理が工夫されているからか家では野菜を食べない子どもがこういう所では食べてくれる」と喜んでいた。
時田さんは「ひと昔前は自分の家だけでなく、お隣さんの子どもも一緒にご飯を食べるのが当たり前だった。そんな場所になれるよう、今後は月2回の開催を目指したい。毎週どこかでこども食堂が開かれている体制が整うことが理想」と話す。次回は5月6日(土)、午後5時からを予定している。
区内にある子ども食堂
区内には1年半前にNPО法人ぐらす・かわさきが主体となるコミュニティカフェ「メサ・グランデ」(新城5の2の13)で行われたのを皮切りに、学習塾の経営者が始めた「あらぐさこども食堂」(下小田中1の5の1)、「ひらまこども食堂」(上平間346の3)などがあり、各運営主体によって多様化を見せている。
子ども、子育て支援活動を行う区の地域みまもり支援センターは「こども食堂は地域の子どもの居場所の一つとして大変意義のあるもの」としている。
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