衆議院選挙区画定審議会が先月、政府に勧告した「1票の格差」是正のための新しい区割り案に、川崎市域の3選挙区(9区、10区、18区)の変更が盛り込まれた。
この区割り変更は2020年の人口見込みを基に、最高裁が「違憲状態」としている「1票の格差」が2倍を超える選挙区の是正のために進められている。
川崎市域3選挙区の内、10区(川崎区・幸区・中原区の一部)が2を超える想定がでたことから変更が必要となった。また調整は同じ市域内で行うため「玉突き」のように18区(宮前区・高津区、中原区の一部)、9区(多摩区・麻生区)の変更となった。
変更後の格差は10区が1・994と辛うじて2を切った。18区は1・978、9区は1・443となる。
変更内容は▽10区・中原区の井田三舞町、井田杉山町が18区に移る▽18区・10区からの編入に伴い、宮前区神木本町1丁目〜5丁目が9区に移る▽9区・18区からの編入を受け入れる―となっている。
福田紀彦川崎市長は「行政区の分割が常態化することは望ましいことではない。将来的に解消されることを希望する」などと話した。
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