市立橘高校女子ソフトテニス部の安土月乃さん(3年)、佐俣海遊(みゆ)さん(2年)ペアが先月行われた県大会兼関東大会予選会で優勝し、市内高校では初めてとなる全国大会「ジャパンカップ2017」への切符を手にした。チームワークと強い気持ちで強豪に挑む。
県大会兼関東大会予選会はトーナメント方式で行われ、個人はベスト16までが関東大会に進むことができ、優勝ペアは「ジャパンカップ2017」への出場権を得る。
安土・佐俣ペアはシードで2回戦から登場し、初戦から順調な滑り出しを見せた。準決勝、決勝の相手は県内でも強豪とされる相洋高校。準決勝戦では安土さんが足をつるというハプニングもあり満身創痍の中でも、最後までボールを諦めずに追い勝利。決勝戦もファイナルセットまでもつれる接戦となったが、最後、佐俣さんが安土さんをカバーし優勝を手にした。昨年は準優勝とあと一歩届かずに悔しい思いをした分、顧問の塚野剛史教諭とともに歓喜の涙を流した。
合言葉は「天才。必ずできる」
11月の新人戦で思うような結果が出せず苦しみ「今シーズンは全ての試合に勝つと決めた」という2人。試合前に手の平にいつも合言葉を書く。「天才。必ずできる」。負けそうになったら手の平を見て気持ちを奮い立たせる。今大会でも状況が悪い方に進んでいるときに、「手の平見て。できるよ」と安土さんが声を掛ける場面が見られた。
2人は互いに「もっと上にいって色々な試合で大暴れするために必要な存在」(安土さん)、「苦しい場面で声を掛けてくれ、頼もしい先輩」(佐俣さん)と信頼は厚い。
試合中何より心強いのは応援席からの声だったと2人は振り返る。「優勝できたのも先生含むチームのみんながいてくれたから。私たちがどこのチームよりも一番良いチーム」と安土さんはチームへの信頼を語った。塚野教諭は「ミスが増えたり、テンションが上がらない時は自分でなくキャプテンが練習を止め、みんなに声を掛ける」と部員の自立を頼もしく思っている。
ジャパンカップは6月21日から25日にかけて札幌で行われる。これからの大会に向け「自分は上手い選手じゃない。気持ちで勝負している。誰に対しても常に全力で向かっていく」(安土さん)、「先輩に任せっきりでなく、コートで自分を表現できるようになりたい」(佐俣さん)と意気込みを話してくれた。
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