法政大学第二高等学校の軟式野球部が6月2日から群馬県で始まる第65回春季関東地区高等学校軟式野球大会に出場する。初戦は茨城県の土浦日大と対戦。チームは関東2連覇、今季4つ目の優勝に挑む。
法政二高は、5月上旬に行われた県春季大会決勝で慶応高を下し、6年ぶり9度目の栄冠を掴み取った。秋の県大会、関東大会に続く大会制覇は、3冠とともに公式戦12試合無敗の記録も更新している。
今年のチームは、昨年からマウンドを守ってきたエースの岸樹(きしたつき)くん(3年)を中心に守りを重視しながらリズムを作っていくチーム。最小失点に抑えつつ、相手の集中力が切れる終盤に一気に畳みかけるのが勝ちパターンだ。捕手の八方(はっぽう)隆盛(りゅうせい)くん(3年)は「先に相手に3点取られても、『これ以上は点をやらない』と気持ちは崩れない。終盤に必ず返すために雰囲気を良くというのは心がけている」と話す。慶応高との決勝も、序盤に許した2点を8回、9回で逆転するという粘りの野球で試合をひっくり返した。そして、いよいよ関東大会が迫る。主将の荻原大征くん(3年)は「2連覇をして、全国に繋がる夏の大会を見据えた野球をしたい」と意気込む。
伝統のOB監督
同部はOBが監督として指揮をとるのが伝統だ。昨年夏からチームを率いるのは伊藤快晴(よしはる)監督。西中原中、法政二高を卒業して、現在は法政大・人間環境学部の2年生だ。「監督になると大学生らしい生活は送れなくなるけど、後輩の試合を見て、真剣勝負の緊張感などは味わえないし、貴重な体験になると思った」と監督を引き受けた。現役時代は春の関東大会で優勝を経験している。「これまでラクな試合は一度もなかった。地に足をつけた野球で優勝めざして頑張りたい」。若き指揮官にも注目が集まる。
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