中丸子南緑道で活動する「緑を守る会」(竹田好夫会長)が先月、市が主催する「わがまち花と緑のコンクール」団体部門で大賞を受賞した。草花による美しい景観作りだけでなく、花壇を通じた園児との交流などの活動内容が評価された。
この賞は公道から見ることができる場所を対象とし、花や緑によって優れた景観を作り出している作品に贈られる。13回目となる今回は市内全域から113件の応募があり、団体と個人部門の大賞2作品のほか、16作品が入賞した。
同会が管理する中丸子南緑道は「いつも花ざかり!」をテーマに掲げ、玉川小学校近くの緑道内760坪にパンジーやサクラソウ、アジサイなど1年を通じて約900の花苗が咲き乱れる。開花時期を考え花の少ない季節にも楽しめるよう工夫をしている。
今年は玉川小学校4年生80人と玉川、平間保育園児45人が花と球根を植えに訪れた。園児たちは土や腐葉土、ミミズなどを直接手に取り、花植えや土いじりを体験。花壇を通じた児童たちとの交流も評価されたという。また、緑道内に堆肥場を2カ所設けているのも特徴の一つ。集めた落ち葉や小枝、枯れた花々を2年間ねかせて、3年目から腐葉土として利用している。
竹島伍郎副会長は「ミミズを触るのが楽しいみたいで喜んでもらえた。我々にはなんてことないんだけど、今の子どもたちには珍しいことみたい」と手応えを感じている。
中丸子南緑道は、都市化が進み役目を終えた二ヶ領用水が1974年に埋め立てられ整備された。玉川小学校に隣接する道路にも関わらず草が生い茂り、10年以上の間、近よりがたい危険な場所だったという。初代会長の高橋昌良さんが瓦礫を撤去し、草刈りをするなど数人で地道な花壇づくりを始めたのが活動開始のきっかけ。2001年には「中丸子南緑道 緑を守る会」として発足。付近の住民を中心に、現在27人のメンバーが所属している。竹田会長は「人生経験の豊富な人が集まってきてくれるから、アイデアがたくさん出てくる」と話している。
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