新百合21(トウェンティワン)ホール 登録制導入で利用を均整化 「場所取れない」の声に市民優先枠の設置も
(財)川崎市文化財団新百合トウェンティワンホールが施設利用の均整化に着手した。利用団体の登録制を導入し、抽選方法を改変。市内外の団体が均等に利用できるようにし、これまでの不公平感を是正していきたい考えだ。
同施設はこれまで、多目的ホール利用のための抽選会を、毎月1回実施してきた。4年前、床をフローリングにする改装を行ったことなどから、ダンスサークルによる利用希望が急増。近隣に450人を収容できる規模の施設が少ないこともあり、市外からの申し込みの割合も増えた。
これまでの抽選方法では利用目的や使用期間で優先順位を設定し、それぞれの枠の中で抽選を行ってきた。当選の確立を上げるため、ひとつの団体が幾つものダミー団体を作り抽選に参加するなどの行為も見られた。このため、市民からは「地元の施設なのに全然場所が取れない」といった声も寄せられていたという。
これを受け、同ホールは利用団体の登録制を導入。市民優先制度として、新たに市内登録団体抽選枠(改正後の表内(3)・(4))を設置する(今年4月から実施)。
同ホール関係者は「(登録制導入により)市内外の選別や利用目的などを把握できるようにし、より厳正な抽選ができるよう配慮した。抽選という性質上、これで100%のニーズに答えられるというものではないが、これからも出来るだけ多くの声に耳を傾け、できる努力はしていきたい」と話している。
利用団体の登録はすでに始まっている。会員・構成員が10人以上の団体なら市内外を問わず登録できるが、市内登録団体には新たに「代表者が市内在住・在勤・市内事業所で、かつ登録会員名簿の2分の1以上が市内在住者」という条件が加えられる。
登録は同ホール事務室の窓口で受付。
詳細は(財)川崎市文化財団新百合トウェンティワンホール事務室【電話】044(952)5000(新百合21ビル地下2階)まで。
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